「これからメバリングを始めようと思うんだけど、どんなロッドを買えば良いのか分からない・・・」メバリングロッドって凄く高価ですもんね、買って後悔しないように頭を悩ませることは当然のことです。
しかも最近のメバリングロッドは多種多様なものが沢山リリースされており、長さ、硬さ、感度、メーカー、値段、穂先、操作性・・・などなど、迷うべき要素が盛りだくさんですからね、迷いに迷います。
そこで今回はそんなメバリングロッド選びで迷っている「ロッド難民」の皆さんに対し少しでもお役に立てたらな・・・と、この道10年以上の僕が【メバリングロッドを選ぶときに意識しておきたいこと】を具体的にまとめていこうと思いますので、ぜひ参考までに。
どこに目を付けるべき?メバリングロッドを選ぶときに意識しておきたいポイントまとめ
そもそも、メバリングロッドを買うときはどこにどう目を付ければいいのか?という話ですが、「メバリングロッドなんてどれも一緒だろ・・・適当に買うぜ」的な衝動買いをすることだけは避けておいたほうが良いです。なぜなら、後で後悔してしまう可能性が高いから。
メバリングロッドは安いものでも5000円ほどはしますし、そこそこクオリティのものを買うとなると2万円〜の出費は覚悟しておかなければなりませんからね、決して安い金額じゃありません。
「と言っても、メバリングに関する知識なんてほとんどないし、ロッドの選び方なんて分からない」そんな人は、これからまとめる幾つかの点だけを意識し、ロッドを選ぶようにしてみて下さい。細かい点をよりストイックに考えることで、より自分にあったメバリングロッドをゲットできるようになりますからね、ウザいぐらいのこだわりを貫き通していきましょう。
- ロッドのレングス(長さ)
- 穂先の素材を考える
- 硬さはどれくらいか
- 感度は大事?
- 他ジャンルロッドを流用できる?
- 初心者が選ぶべきロッド
- 中級者〜上級者が選ぶべきロッド
- 格安のロッドでも大丈夫?
- メバリングロッドとアジングロッド
- 釣り方によるロッド選び
メバリングロッドを選ぶときに意識しておいたほうが良いんじゃないかな?と思う点はこんな感じ。では、一つずつ掘り下げ、詳しく具体的に見ていくことにします。
自分の釣りに合った長さを選ぶ!レングスをセレクトするときのアレコレ
メバリングロッドは沢山のメーカーから沢山のシリーズがリリースされていますが、そのシリーズ毎に異るレングス(長さ)が複数用意されているケースがほとんどです。ロッドの長さはft(フィート)で表されることになり、1ft=(大体)30cmと思っておけばオッケーです。
メバリングロッドに関しては6ft〜8ftまでがラインナップとして用意されていますが、「一体長さが違うからなんなんだよ・・・」そう思っている人も多いことでしょう。
なぜ、メバリングロッドにはこれほど多くの長さが用意されているのか?それは「飛距離」「操作性」「魚とのやり取り」この3点が大きく関与しているのです。それほど難しく考える必要はないんですが、【ロッドの長さが少し変わるだけで釣りの方向性が変わる】みたいな感じですね。
一般的に(同じ硬さであれば)長いロッドのほうが飛距離が伸び、反対に短いほど飛距離が出なくなる。しかし、短いロッドになるほど操作性が良くなり、反対に長くなると操作性が悪くなる・・・と言われていますし、経験上この言葉通りだとは思っています。
後、案外気にしている方が少ないのですが、ロッドの長さが変わると「魚とのやり取り」面でも違いがでるんですよ。短いロッドだと曲がる幅が少なく魚の引きを柔軟に対処できなくなりますが、ロッドの長さがあると溜めることができるようになり、魚とのやり取りが随分と楽になるのです。(テーパーと言って、竿が曲がる位置によっても異なってきます)
これら3点を踏まえた上でメバリングロッドを選ぶとすると、(個人的には)ある程度の長さがあり操作性を邪魔せず、メバルの強烈な引きに対処できる「7ftクラスのレングスが良いんじゃないかな」とは思っています。
長さに関しては人それぞれ思うところがありこだわりもあるとは思いますが、「特にメバリングをこれから始める初心者の方には7ft台が一番適しているんじゃないかな?」とは思いますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
ちなみにこれは「ジグ単(ジグヘッド+ワーム)」でメバリングを楽しむときに話であり、フロートリグなどを使い遠投するときはもう少し長めのロッドが必要となるので注意して下さい(フロートリグ用のロッド選びに関しては後ほどお話します)
穂先に使われている素材で釣果が変わる!?チューブラーかソリッド、どちらを買うかで悩んでいる人への助言
そこそこ専門的な話にはなってしまいますが、メバリングロッドの穂先(ロッドの一番先端)には異る2つのカテゴリ分けが行われており、具体的に言うと「ソリッドティップ」「チューブラーティップ」この2つがラインナップとして用意されています。
言葉だけ聞くと「なにカッコつけてるんだよ・・・」と突っ込みたくなるネーミングセンスではありますが、チューブラーティップは先端が空洞になっているタイプのロッドで、ソリッドティップは先端が詰まっているタイプのロッド・・・イメージとしてはこんな感じでオッケーです。
簡単に両者の違いを挙げるとすると、ソリッドティップは「乗せ調子」なティップとなっており、魚のアタリに対し自分から掛けにいくのではなく、自動的に魚を食い込ませる所謂「AT(オートマチック)」的な使い方ができます。
一方の「チューブラーティップ」ですが、こちらは空洞になっている分感度が良いですが、どうしても魚からのアタリを弾いてしまう傾向にあるため「掛け調子」つまり、自分からアタリを取り、積極的に掛けていくような釣りに向いている・・・こんな感じですね。
最近のロッドはチューブラーだから・・・ソリッドだから・・・という違いが薄くなり、正直「どっちでも良いんじゃないかな?」とは思えるようにはなって来ましたが、使っていく内に両者の細かい違いが気になってくることもあるため、購入時は自分の釣りにあったティップをセレクトするようにして下さいね。
「そんなの、どっちを選べばいいのか分からない・・・」そんな人に向けて敢えて助言するとすれば、「より簡単にメバリングを楽しみたい人はソリッドティップ」、「ワームにアクションを付けたり、感度重視の人はチューブラーティップ」、こんな感じでオッケーです。ちなみに僕はチューブラーティップをセレクトすることが多いので参考までに。
メバリングロッドの硬さはどれくらいが良い?←そこまで気にしなくていい
メバリングロッド選びで迷っている人が案外気にしている「硬さ」ですが、個人的には「それほど気にしなくても良いんじゃないかな?」というのが本音です。というのも、各社からリリースされているメバリングロッドにはそもそも硬さに対し幅を持たせていることが少なく、どれもこれも良い塩梅で設定されているから。
つまり、メバル用として発売されているメバリング用ロッドはどれもこれも同じような硬さに設定されていることが多いので、極端に特徴のあるロッドをセレクトする場合を除き、それほど気にしなくても良いんじゃない?ってことですね。
ただ、メバリングは「ただ巻き」で狙うことが多くなる釣りなので、硬すぎるロッドよりは柔らかいロッドのほうが適しているのは事実です。硬すぎるとメバルのアタリを弾いてしまいやすくなり、フックアウトが多くなってしまいますからね。
かと言ってペナンペナン過ぎるロッドも扱いづらいのですが、その辺りの調整はメーカーのプロスタッフたちが良い塩梅を目指し完成させてくれているので、私たちアングラーはその努力に乗っかるだけでオッケーです。
細かいアタリを取れる?メバリングロッドの感度に関する考え方
感度とは文字通り「感じる度合い」のことであり、メバリングに照らし合わせると「メバルがワーム(ルアー)に触れたときの衝撃をしっかり手元まで伝えてくれる」ということになりますね。
メバルの活性が高いときであれば明確なアタリが出ますが、活性の低いときはカツ・・・とかヌ・・・とか、とにかく凄く小さいアタリしか出ないことがあるんですよ・・・。もちろん、その小さなアタリを逃してしまうと上手くフッキングすることができません。
そのため、メバリングロッドには「如何にメバルの小さなアタリを捉えることができるか」ということが重要視され、つまり【感度が良いロッドが必要】ということになるのです。ですので、できる限り感度の良いロッドを買うほうが良いですね。
ロッドの感度は使われている素材(ブランクス・ガイド)、軽さ、長さによって良し悪しに物凄い差がでますが、その良し悪しを簡単に判断する基準は「値段」です。単純明快、値段が高いものは感度が良く設計されており、値段が安いものは感度がそれなりになっているため、とにかく感度が欲しいんや!そんな人は、お財布事情と嫁事情を考慮しつつ、それなりのモノを買うほうが良いんじゃないかな?とは思います。
とは言っても、最近のテクノロジーはマジで素晴らしく、1万円そこそこで売っているロッドでも十分過ぎるほどの感度性能を誇っていますし、十分戦える基本スペックは持ち合わせていますので「(値段が)高いロッドじゃなきゃ絶対ダメ!」という訳じゃないのをある程度理解した上で買うようにして下さいね。
(ロッドの値段については後ほど詳しくお話します)
エギングやシーバスロッドを代用できる?今持ってるロッドを流用するときに考えておきたいこと
メバリング以外にシーバスゲームやエギングを楽しんでいる人の中には「なんとかシーバスロッドやエギングロッドをメバリングに流用できないだろうか?」と考えている人もいるでしょうが、正直言って【無理】と断言できるので、真剣にメバリングを始めるのであれば専用ロッドの購入をおすすめします。
というのも、シーバスロッドやエギングロッドだとどうしても「パワーありすぎ問題」「ルアー投げれない問題」が浮きだってしまうのですよ。
仮にシーバスロッドでメバルを掛けても一瞬の内に上がってくるでしょうし、下手すりゃアワセを入れたときに海面を割って飛び出してしまうことすら考えられるでしょう。釣りって釣るだけを楽しみにするのではなく、魚とのやり取りも楽しむものですからね、その魚にあったパワーを持ったロッド選びが大事です。
そもそも、シーバスロッドやエギングロッドでは1g前後のジグヘッドをキャストするのは不可能に近く、飛距離は出ませんし(恐らく10mも飛ばない)、飛ばせたとしても何をしていることか分からなくなるほどは操作性が悪くなってしまいます。
いずれにしても「シーバスロッドやエギングロッドでメバリングは不可能」だという事実は覆りませんので、流用するのだけは止めておきましょう(フロートリグを使ったメバリングを楽しむときはこの限りではありません←後ほどお話します)
これから始める!そんな初心者アングラーが選ぶべきロッドはこんな感じ
今日からメバリングを始めてみる・・・そんな初心者の方が一番初めに手に取るロッドですが、個人的には「最初はそこそこ(スタンダード)なロッドで数を釣ってみる」ことから始めるのが良いんじゃないかな?と思っています。
まずはメバルの数釣りを楽しみ、「ほんとにルアーでメバルが釣れるんだ」ということを知り、ある程度の経験を積み、腕の上達と共に自分好みのロッドにシフトしていく・・・こんな流れがベストです。
最初から3万円も5万円もするロッドを買って「やっぱり飽きた」となるのは勿体無いですし、正直なところ初心者アングラーがそのスペックをフルに使うのは難しいかな?とも思いますし・・・まずは各社からリリースされている「エントリーモデル」にカテゴライズされるメバリングロッドを手にし、感覚を養っていくことをおすすめします。
メーカーにより基準は違うと思いますが、価格帯だけで言うと1万円〜2万円ほどのメバリングロッドがエントリークラスだと考えておけばオッケーです。
中級者~上級者が選ぶべきメバリングロッドの特徴とその後の考え方
反対に、脱初心者を目指す方や上級者の方が選ぶべきメバリングロッドの選び方ですが、これはやはり「自分のこだわりを貫き通したもの」を選ぶのがベストですね。
例えば僕の場合だと最初は1万円ほどのメバリングロッドから初め、「とにかく100匹釣ったら次のロッドを買う」と目標を設定し、その目標を達成後に次はサイズが欲しいから今よりも粘りが強く感度も良いロッドを買おう・・・と、3万円クラスのロッドを買いました。
こんな感じで、自分の中である程度の目標を立て(そもそも中級者とか上級者というのは自分で自分に決める称号ですからね)、それをクリアするために必要なスペックを持ったメバリングロッドを購入する。
これが階級(上級者・中級者)に合わせたロッド選びの本質なんじゃないかな?とは思っています。
お金を掛けたくない・・・格安のメバリングロッドでも問題なく楽しめる?
僕を含む世の中の人たちは与えられたお小遣いの中から上手く資金を絞り出す感じで釣りを楽しんでいるでしょうし、「できることなら安く済ませたい・・・」そう考えている人が大半を占めると思います。正直買えないですよね?5万も6万もするロッドなんて・・・
それもこれからメバリングを始めるような人は続けるかどうかも分からないものにそれだけの大金をかけるのは難しく「お金を掛けずにメバリングを楽しみたい」という人も多いんじゃないかな?とは思っています。
では、メバリングは「格安のメバリングロッドでも楽しむことができるのか?」という話ですが、正直に言うと3000円とかで売られているノーメーカー品はおすすめできません。これを言うと「や、安いものでもできるし!腕でカバーするし!」と反論してくる人も多いのですが、趣味として長くメバリングを楽しんでいく以上、それなりのものを買うのは必須です。
「じゃあどのくらいの値段が良いんだよ」という話ですが、値段で区切るのは難しい(店によって売値が違いますからね)ので、最低でも「一流メーカから発売されているメバリング用ロッド」を選んでおけばオッケーじゃないかな?ぐらいの気持ちで考えておけばオッケーです。(安いのであれば7000円ほどでありますが、個人的には1万円〜ほどで売られているエントリーモデルがおすすめ)
1万円を格安と取るか高いと取るかはその人の感性により違うためなんとも言えませんが、少なくともメバリングロッドの中では安価に入る価格帯だとは思いますし、1年、2年、3年とまともに楽しむことを考えるのであれば、出しておくべき出費だとは思います。
最初はお金が掛かってしまいますが、一度揃えてしまえば長く使えますからね、個人的に最初の頃に買った1万円ほどのメバリングロッドはかれこれ10年以上保有していますし、今も貸出用として現役続行していますので、如何にコスパが良いのかが分かりますよね。
そもそも、メバリングロッドとアジングロッドの違いって何?使い分けるべきなの?
メバリングはメバルをルアーで釣る方法のことを指す言葉ですが、似たようなジャンルにアジをルアーで狙う「アジング」というカテゴリーが存在します。アジもメバルも同じようなサイズ感の魚で同じような釣り方をするにも関わらず【アジングロッドとメバリングロッド】という使い分けがされており、「え、同じじゃないの?使い分けなきゃいけないの?」と疑問に感じる人も多いはず。
「メバリングロッドとアジングロッドは使い分けなければいけないのか?」この問に対する僕の答えとしては【同じロッドで十分楽しめるよ】というのが結論です。メバリングロッドでアジを釣ることもできますし、アジングロッドでメバルを釣ることだってできるので、細かいことは考えずバンバン流用していきましょう。
ただ、そう言っておきながらこう言うのもなんですが、個人的にはメバリングロッドとアジングロッドを分けて使うようにしています。やはり同じ竿でアジ・メバルを同時に狙うこともできますが、趣味として釣りを楽しんでいる以上細かいところにもストイックに考えていくのが僕のモットーなんで、自分好みなロッドを用意し、上手く使い分けているんですよ。
具体的に言うと、メバルは中弾性、アジングは高弾性ロッドがベストであり、専用ロッドの大半はそんな感じで設計されています。
メバリングはどちらかと言うと「巻いて食わす」ため食い込みが良いロッドを使い、アジングは細かいアタリを取り積極的に掛けていくことが基本のため張りのあるロッドを使う・・・こんな感じで、細かいところを見れば専用ロッドの恩恵を受けるところって沢山あるんですよ。
最初からそこまでこだわりを持つ必要もないとは思いますので、最初の頃はメバリングロッドもアジングロッドも分け隔てなく上手く使い、慣れてきた段階でこだわりを持った釣りを展開する・・・こんな感じでどうでしょうか?
ただ巻き・ダート・フロート・・・釣り方によるロッド選びのアレコレ
最後になりますが、メバリングロッドを選ぶときは「釣り方」についても考えておいたほうが無難です。例えばメバリングの基本となる「ただ巻き」をベースにした釣りを展開していくのであれば今回ここでお話した通りのロッド選びでオッケーですが、「ダート」によるリアクションの釣り、飛距離を稼ぐフロートの釣りを展開する場合、違う視点でメバリングロッドを選んでいく必要性が出てくるんですよ。
例えばダートの釣りでメバルを狙う場合、ロッドアクションを加えワームに動きを加えることになるため、ある程度の張りがあるロッドが適しています。そうなるとメバリングロッドだと(若干)不利な状況となるため、この場合は張りのあるアジング用ロッドに持ち替える・・・みたいな感じですね。
また、どうしてもジグ単では届かない場所へリグを届けたいときは「フロートリグ」を使うことになりますが、フロートリグは〜20gまでの重たいものを扱うことが多くなるため、一般的なメバリングロッドではそもそもキャストすることができません。
最近ではフロートリグ専用ロッドもリリースされていますので、「フロートリグをメインにメバリングを楽しむ」そういう人は、専用ロッドで挑んでみることをおすすめします。
以上が僕が思う「メバリングロッドの選び方」の全てであり、ここに書いてある通りにロッドを選んでもらえれば間違いないとは思いますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
また、メバリングに関するタックルやテクニック面については別ページで詳しくまとめていますので、よければぜひそちらも参考にどうぞ。