ソルトルアーのWEBマガジン【ツリマガ】

メバリングを楽しむ時期まとめ!春・夏・秋・冬、季節別の特徴や釣り方、数やサイズを伸ばすために釣行するべきタイミングなどをご紹介!

比較的手軽に楽しむことができ、比較的簡単に釣果を得ることができる・・・そんな理由から近年爆発的な人気を集めている「メバリング」ですが、メバルを(ショアから)ルアーで狙うとなると、釣行するべき時期を考慮し、釣行タイミングを見定める必要があるんですよ。

メバルって、常に岸寄りに定住している魚ではなく、水温変化と共に沖に行ったり、岸に寄ってきたりと引越しを繰り返しながら生きていますからね。つまり、ショアからメバルを狙うとなると、「メバルが接岸してきている時期」に狙いを定め釣行する必要性がある・・・ということです。

 

そこで今回は、「メバリングってどの季節に楽しめばいいの?狙うべき時期は?」という、メバリングを楽しむ上で外すことができず必ず知っておきたい豆知識について物凄く詳しくお話していきたいと思います。

春、夏、秋、冬、どの季節がメバリングに適しているのか?その誰しもが心に秘めている疑問を解決したいのであれば、ぜひこの続きを読み続けて下さいね。

1年中釣れる!?メバリングを楽しめる時期(シーズン)を季節別に解説!

そもそもメバルはいつ岸寄りに接岸し、いつ我々アングラーを楽しませてくれるのか?その疑問に対する答えとしては、「(一応)1年中楽しむことができるよ」というのが、ヤマグチ的な答えです。

じゃあメバリングを楽しむ時期なんて知っておく必要がないな、ほなサヨナラ!とページを閉じそうになっているあなた、ちょいとお待ちを。メバリングは一年中楽しめる釣りではあるのですが、やはり【釣れやすい時期と釣れにくい時期】が明確に分かれていますので、その辺りの詳細を知っておかないことには上手く釣果を伸ばすことができないんですよ。

 

この時期はメバルが良く釣れ、この時期はこの場所に行かないとメバルが釣れない・・・色々ありますが、その辺りの詳細について、春・夏・秋・冬、季節別に詳しくまとめていきたいと思うので、ぜひ参考までに。

寒い冬の季節でもメバルは釣れる!ただし、低水温による活性低下と産卵に注意が必要!

肌が痛く感じるほどの冷気が身体を襲う冬の季節は、地上だけでなく海中にも厳しい寒さを与えます。多くの魚は低水温を嫌い水温の安定する深場に落ち、岸寄りにいる魚も寒さによる影響でテンション↓・・・とにかく、寒さ極まる冬の季節は、釣りにとって非常に相性の悪い季節なのです。

とにかく、狙える魚が極端に少なくなる・・・それが冬という季節。地域によって冬の概念は違うでしょうが、ここでは12月〜3月までを冬と定義付けておきますね。

 

で、そんな釣りにとって相性の悪い冬の季節ですが、実は「メバル」という魚は【寒さに強い】という性質を持っているんですよ。逆に言うと「暑さに弱い魚」とも言えますね。

なので、釣り物が極端に少なくなる冬の季節の好ターゲットとして釣り人から広く愛され、もちろんメバリングに関しても同じことが言えるため、魚が釣れにくくなる冬の季節にこそ、メバリングを楽しんじゃいましょう!

 

しかし、一つだけ問題点があり、それは「12月はメバルの産卵時期が重なる」ということ。産卵絡みの個体を釣るのは中々骨が折れますからね、メバルが産卵に勤しんでいるときはそっとしておいてあげましょう(産卵に関係のない個体は問題なく釣れます)

また、メバルが幾ら寒さに強い魚だとは言っても、極端に水温が低くなる時期はどうしても活性が低くなってしまいます。つまり、「低水温すぎる時期(1月〜2月)は釣れるのは釣れるが、非常に厳しい戦いになる」そんな認識で、冬のメバリングを楽しむようにして下さいね!

 

冬メバリングの攻略法ですが、やはり活性の低いメバルを相手に釣りを楽しむことになるため、ジグ単(1g前後のジグヘッド+ワーム)でスローに攻める・・・というのが基本となります。

水温の低い時期はボトム(底)でジッとしていることが多いため、スローにボトム周辺を隈なく探る・・・そんな釣り方がおすすめです。

春はメバリングの超ハイシーズン!?数、サイズ共に狙うならこの時期!

桜が咲き始め、世間が徐々に賑やかになり始める春の季節は、メバリングにとって最高にクレイジーなシーズンとなります。メバルは「春告魚」と呼ばれるほどは春に良く釣れる魚なので、この時期を狙わない手はないでしょう。つまり、【春はメバリングのハイシーズン】ということですね。

メバルは「14度前後」が適水温とされており、その水温に大きく近づくのが春の季節ですからね、もう元気モリモリです。ワームはもちろんのこと、プラグ(ミノーやシンペン)にも好反応を示し、メバルの魚影が濃い場所であれば「釣れすぎてうぜぇ」そんな小言を口ずさんでしまうほど良く釣れることだってあります。

 

地域によって差はあるでしょうが、僕ヤマグチがメインフィールドとしてる大阪エリア近郊のパターンとしては、3月頃から釣れる数が増え始め(冬は1日3匹とかだったのが10匹を超えるようになる)、その流れが6月頃まで続きます。

特にバチ(イソメなどのニョロニョロした気持ち悪い生き物)が抜け始める4月〜5月の時期はとんでもない数のメバルが釣れ、場所によっては1回の釣行で20匹以上のメバルが釣れる・・・まるで取り乱しているかの如く釣果が爆発することもしばしば。

 

また、サイズが出やすいのも春メバリングの特徴ですね。大阪では超レアですが尺メバル(30cmを超えるメバル)の釣果を良く聞くようになるのもこの時期ですし、25cmサイズであればコンスタントに狙うことができますからね、数サイズとも狙える春の季節は、余している時間を全てメバリングに当てても良いんじゃない?と思えるほどは最高な季節なので、ぜひ狙ってみて下さいね。

春メバルの釣り方としては、ジグ単、プラグ、なんでもオッケーです。そこにメバルが居れば間違いなく釣れちゃいます。

夏はお休み?高水温が嫌いなメバルは何処へ消えるのか?

初めに結論から言うと、夏は「メバリングのオフシーズン」となります。夏になると海水温がグングングングン上昇しますからね、暑いのが苦手なメバルは徐々に徐々に水温が安定する深場へと落ちていき、ショアからでは中々お目にかかれない高貴な魚と化してしまうんですよ。春はあんなに釣れていたのに・・・悲しい気持ちが抑えられません。

僕がメインとしている大阪近郊では「梅雨明け」ぐらいまでがメバルシーズンの限界じゃないかな?とは思っており、8月に入る頃には滅多に釣れることがなくなる・・・そんなイメージですね。

 

いやいやいや、「あんた、さっきは一年中釣れるって言ってたじゃないか!」そうお怒りの声が聞こえてきそうですが、これは嘘も紛いもなく真実であり、夏でもメバリングを楽しむ手段は残っています。

(正直夏の季節にメバリングを主に釣りを楽しむことはおすすめできませんが・・・)水深の深いエリアのボトムを攻めたり、岸寄りに残っている小さなメバル(〜20cmまでが多いです)を狙い撃ちにする・・・このような感じで【メバルがいる場所】をピンポイントに探っていけば、夏のオフシーズンでもメバリングを楽しむことは可能なんですね。

 

しかし、やはり数型ともに落ちますし、非常にストレスが溜まる釣りを展開することになるとは思いますので、【夏はメバリングのオフシーズンと考え、違う釣りに勤しむ】のが良いんじゃないかな?というのが僕の本音です。

秋になるとメバルの接岸あり!?この時期からポツポツ釣れるようになるよ!

地上も海中もクソ暑い夏の季節が終わりに差し掛かり、徐々に過ごしやすい気候となる秋の季節になると、岸を離れていたメバルが徐々に徐々に接岸してきます。メバルが寄ってくればショアから狙うことができるようになるため、秋の季節は【メバリングのシーズンオン!】と言える時期となりますね。

また、秋の季節はメバル以外の魚にとっても快適な季節となりますので、メバリングの外道としてシーバスやチヌ、太刀魚などがバコバコ釣れます。そのため、現場にはどんな魚がHITしても対処できるよう、それなりのランディングツールを持っていくことをおすすめします。大きな魚を無理に抜き上げるとロッドの破損に繋がりますからね、気をつけて下さい。

 

秋メバリングの流れとしては、9月頃から徐々に釣果の声を聞くようになり(極々少ないです)、10月はポツポツ釣れる。11月に差し掛かるころには釣り場に沢山のメバリンガーが集まり、沢山のメバル釣果を聞くようになる・・・こんな感じですね。

秋メバルの釣り方は他シーズンと変わらず、「ジグ単+ワーム」の組み合わせでオッケーですが、メバルの活性が高いときはマイクロメタルジグを用いたリアクションの釣りも有効的なことがあるため、ぜひやってみて下さい。

時期季節問わず、釣行する時間帯には気を使おう!タイミングによって釣果に鬼ほど差がでるよ?

ここまでで「メバリングを楽しむためのシーズナルパターン」的なお話は終了ですが、続いて「メバルをコンスタントに釣るための時間帯」についてをまとめていきたいと思います。釣行する時間帯を外してしまうと釣果に引くほど差が出てしまいますからね、メバルが釣れやすい時間帯を意識し、釣行スケジュールを組んじゃいましょう。

そもそも、メバルはデイゲーム(昼)かナイトゲーム(夜)、どちらのほうが良く釣れるのか?この問に対するヤマグチ的な意見を言うと【圧倒的に夜のほうが釣れやすい】というのが答えであり結論です。

 

メバルは根魚に分類される魚ではあるものの、少し変わった習性を持っている魚でして、【夜になると水面近くまで浮いてくる】という性質を持っているんですよ。逆に昼はボトム(底)でジッとしていることが多く、表層付近まで浮いてくることは稀です。

なぜメバルは夜になると表層まで浮いてくるのか?それは、【表層付近までエサを食べにきている】というのが理由であり、このエサを食べるために高活性になっているメバルをピンポイントで狙うことができるようになるため、メバリングは夜に楽しむほうがイージー・・・と言えるのですね。

 

もちろん昼(デイゲーム)でメバルを狙うことも可能ではありますが、効率面や難易度面で見ると圧倒的に夜に分がありますので、特にメバリング初心者の方はナイトゲームでのメバリングを楽しんでみて下さい。

ちなみに、釣りの中で最も釣れやすい時間帯とされている「マズメ」ですが、メバリングに関しては明かりがあるときよりも「しっかり暗くなったとき」にバイトが集中する傾向にあるため、マズメの時間帯を狙うときは「暗くなる直前ぐらいを狙うほうが良いんじゃないかな?」とは思っていますし、経験上そのほうがより多くのメバルを釣ることができています。

目指せ尺オーバー?サイズを望むならどの時期を狙うべき?

メバリングはサイズ問わず楽しむのであれば誰でも簡単に釣果を残せるイージーな釣りとなりますが、「大きなメバルをコンスタントに釣る」となれば、話は変わってきます。〜20cmまでのメバルはよく釣れるけど、25cm以上のメバルが中々釣れない・・・そんな人は、狙う時期や釣行場所に対し意識を強く持ってみることをおすすめします。

まず、「大きなサイズのメバルが良く釣れる時期(ここでは25cm〜のメバルを大きなメバルと設定します)」ですが、これは圧倒的に「春〜初夏」にかけてがおすすめです。冬や真夏、シーズンオンとなる秋の季節でも大型メバルを釣ることは可能ですが、少しでも可能性を高めたい人はこの季節を狙っていきます。

 

で、大型メバルを釣るに辺り、季節や時期より圧倒的に大事な要素となるのが「場所選び」です。ちょっとした漁港や堤防は足場が良く手軽な分、大きなメバルは釣りきられている可能性が高く、「釣れても15cmぐらいのメバルばっかり・・・」ということが多いんですよ。

そのため、サイズの良いメバルに限定してメバリングを楽しむときは、「人が少ない場所」に釣行するのがベストです。例えば、磯場であったりアクセスの悪いゴロタ浜なんかがそれに該当しますね。また、尺を超えるようなメバルに関しては常夜灯も何もない「真っ暗な場所」が狙い目なので、月明かりだけが頼りなゴロタ浜などで狙ってみて下さい。

メバルが釣れないときはどう楽しむ?→アジ、ガシラ釣りを楽しめばいいよ!

最後にメバルが釣れない時期(夏とか)はどう釣りを楽しめばいいか?という話ですが、ライトゲームの好敵手って何もメバルだけではありませんよね?代表的な例を挙げるとすれば「ガシラ」「アジ」は良く釣れてくれる好ターゲットですし、アコウ、カマス、チヌみたな魚を狙うことだってできちゃいます。

そのため、個人的にメバリングのオフシーズンは(メバルが釣れなくなり始めたら)さっさと他の釣りに切り替え、その時期に釣れる魚を狙いコンスタントに釣果をあげる・・・というパターンで、毎年毎年釣りを楽しむようにしています。

 

やはり釣りは釣れてなんぼの趣味ですからね、釣れにくい魚をストイックに狙うのも一つの楽しみ方ではありますが、どちらかと言うと「いっぱい釣れたほうが楽しくね?」というのが個人的な思いなので、そんな感じ緩く釣りを楽しめばいいんじゃないかな?というのが本音です。

長くなりましたが、「メバルを狙うための時期」についての僕の考え方はこんな感じなので、ぜひ参考にして頂ければと思います。ちなみに、メバリングの基礎知識に関しては別ページで超詳しくまとめていますので、合わせてそちらも読んで下さいね。