今回は、アジをルアー(ワーム)で狙う【アジング】の仕掛けや釣り方、基礎知識(時期や場所選びなど)について、物凄く詳しく具体的にまとめていきたいと思います。
「アジなんてサビキだと数百匹単位で釣れるし余裕余裕!」と緩い気持ちで始めたものの中々上手く結果を残せていない人や、「これからアジングを始めます」みたいな初心者の方、そのような方々に読んで頂きたい【アジングの基礎】についてお話していきますので、ぜひ参考までに。
ちなみに圧倒的な情報量をこの1ページに収めこんでいくため非常に長くなると思います。そのため、「目次」から知りたい情報へジャンプできる設定を用意していますので、「知りたい部分だけチャチャッと読みたい」そんな人は、目次からすっ飛んでお読み下さい。
アジングロッドの選び方まとめ
まず、アジングで釣果を左右するほど大事なアイテムである「ロッド」の選び方についてまとめていきます。アジングロッドはかなり繊細な作りになっており、またアジをコンスタントに釣るためには細かい部分にストイックにこだわったロッド選びが必要となるため、しっかり自分に合ったロッドを見つけ出しにかかりましょう。
アジングロッドを選ぶ上で意識しておきたい点は以下の通り。
- アジングロッドの長さ
- 穂先(ティップ)の種類
- ロッドの重さ
- 安物ロッドはダメ?
以上がアジングロッドを選ぶときに目をつけておきたい場所なので、より詳しく簡潔に掘り下げていきたいと思います。
短い竿が正義!?アジングロッドの長さを決めるときのアレコレ
アジングロッドについて少しでも調べたことのある人であれば【アジングロッドは短いほうが良い】という言葉を聞いたことがあると思います。最近のアジングロッド事情としては「短いロッドがアジングには最適」という流行りの波が押し寄せてきており、中には4ft台のロッドを出すメーカーすら出てきています。
で、「アジングロッドは短ければ短いほうが良いのか?」という点ですが、この答えとしては【短いほうが何かとメリットは多いが、使う場所による】これが結論であり真意です。
レングスが短くなることにより「操作性の向上」「感度の向上」が認められ、感度や操作性が大きなアドバンテージとなるアジングにおいてこれ以上ないメリットとなることは確かなんですが、やはりロッドの長さが短くなればなるほど「飛距離が出なく」なりますし、「魚とのやり取りに難が出る(竿が曲がらず上手くやり取りできなくなる)」といったデメリットも生まれてしまうんですね。
また、足元から海面までの距離が近い場所であれば短いロッドでオッケーですが、足場が高くなる場所(堤防やテトラ帯)をメインでアジングを楽しむのであれば、「長いロッドに分がある」と言えます。
このように必要な飛距離やフィールドの状況によって「必要なロッドの長さ」が異なりますので、一概に【アジングロッドは短いほうが良い!】と考えなしに言っている人の意見には耳を傾ける必要性はないんじゃないかな?とは思います。
「じゃあ一体、アジングロッドはどの長さを選べばいいんだよ」という問に対する結論としては「5ft〜7ftの間で自分のアジングに必要な長さをセレクトする」これが答えです。
漁港で常夜灯周りを撃っていくようなアジングであれば5ftの長さでオッケーですし、テトラ帯や外海に面した場所で潮目撃ちをするときなどは、少しでも操作性を良くし、飛距離を稼げるよう6ft〜7ftクラスのアジングロッドを使えばいいんじゃないかな・・・という感じですね。
気にしたほうがいいの?穂先はチューブラーかソリッドか
凄く適当な絵で申し訳ないのですが、アジングロッドの穂先は大きく「チューブラーティップ」と「ソリッドティップ」の2つに分かれており、両者共に違った性質を持っているため、自分のアジングに合ったティップをセレクトするようにしなければいけません。
ソリッドティップは先端がみっちり詰まっており、チューブラーは空洞になっているものと思っておけばオッケーです。
簡単に言うとソリッドティップは「乗せ調子」のティップで、チューブラーティップは「掛け調子」のティップです。ソリッドは魚のアタリに対し(大げさに言うと)自動的にフッキングまで持ち込んでくれ、チューブラーティップはアジからのアタリを取り、自分で掛けていく・・・そんなイメージですね。
こうなると「チューブラーとソリッド、どっちのほうがおすすめですか?」と疑問をぶつけてくる人が凄く多いのですが、正直言うと「どっちでも良いんじゃないかな?」というのが個人的な答えです。
ソリッドとチューブラー、いずれにしても問題なくアジを釣ることは可能ですし、後は自身の釣り方の問題ですね。ただ巻きで繊細なアジのアタリを穂先で掛けたいのか、アジのアタリに対しアワセを入れ、掛けにいきたいのか・・・そんなイメージで選んでいけば良いんじゃないかな?とは思います。
最近のテクノロジーのおかげでソリッドとチューブラーの差がほとんどなくなってきてもいますからね、パッツパツなソリッドティップもあればペナンペナンなチューブラーもありますので、深く悩まず大体で決めればオッケーです。
軽くないとダメ?アジングロッドの重さについてのアレコレ
最近のアジングロッドは肉抜きにより軽量化が進みに進んでおり、とんでもない軽さのロッドが誕生しています。個人的に使っているアジングロッドなんて42gしかないですからね、キャストのとき勢い余って竿ごと投げてしまいそうなほどは軽いです。
こうなると「アジングロッドは必ずしも軽くないといけないのか?」という疑問がフツフツと湧いてきますが、決してそんなことはありません。(限界はありますが)重たいロッドでも問題なくアジングを楽しむことができますし、思いロッドのほうが良く釣れるときもあるでしょう。
ただ、ロッドが軽くなればなるほど「疲労感」を抑えることができたり「(リールとのバランス次第ですが)操作性の向上」にも繋がります。また、【感度】面で見ても軽いロッドのほうが適していることが多いので、全体的なメリットを考えると軽いロッドを使ったほうが良いんじゃないかな?という結論にたどり着きますね。
ただ、軽量化されているロッドで良い素材が使われているせいで値段が高いんですよね。数万円プラスしてまでめっちゃ軽いロッドを買うのであれば、そこそこ軽いロッドを安値で買い、浮いたお金でリールやワームを揃えたほうが何かと捗るんじゃないかな?とは思いますので、その辺りはご自身のお財布事情と相談した後決めるようにして下さい。もちろん、予算に余裕があるぜ!ってお金持ちの方は、ある程度のロッドを買っておきましょう。
そんな安物ロッド止めとけ!←この意見の真意は?
値段の安いアジングロッドを買おうとすると「アジングロッドは値段の高いのを買わなきゃ・・・安いロッドなんておもちゃだよ?」と全力で否定してくる人が出てきますが、この考え方は半分正解で半分間違いです。
もちろん、値段の高いロッドは良い素材で作られているためパフォーマンス面で見ると最高ですからね、予算に余裕があるのであれば「ハイエンドクラスのアジングロッド」を買うほうが良いのは間違いない事実でしょう。
しかし「安いロッドはおもちゃ」この意見だけは頂けませんね。2000円とか3000円で売っているノーブランド品はアレですが(正直言っておもちゃです)、1万円そこそこで売っている一流メーカー品であれば、特に問題なくアジングを楽しめるだけの必要スペックは備え付けられていますからね。
特に「これからアジングを始めようと思っている」そんな初心者の方が無理して高価なロッドを買うよりは、まずはそこそこのロッドを買ってアジを釣る感覚を養うほうが得策じゃないかな?とは思いますので、安い高い関係なしに自分が気に入ったロッドを買い、アジングを楽しんじゃいましょう。(あまりに安すぎる竿は折れたりガイド無くなったりするから気をつけて下さいね)
アジングリールの選び方まとめ
続いて「アジングリール」の選び方についてのお話です。アジングは凄く繊細な釣りであり、ロッドと組み合わせるリール選びを間違えると凄く操作性が悪くなったり、上手くアジを狙うことができなかったり・・・と、デメリットが生じてしまうことも考えられるため、ロッド同様リール選びもストイックに考えていきましょう。
アジングリール選びで知っておきたいアレコレは以下の通り。
- リールのサイズ(番手)
- ハイギアかローギアか
- リールの重さ
- 安いリールはダメ?
では、一つずつ詳しく簡潔に見ていきたいと思います。
大きいモノはダメ?アジングで使うリールのサイズ(番手)を知っておこう
リールには各メーカー、各シリーズ毎にサイズを規定する「番手」が振り分けられており、シマノであれば500〜6000番)、ダイワであれば(1000〜4000番)までが用意されています。(大物狙いとなればもっと上の番手が用意されています)
番手が小さくなるほどボディ、スプールのサイズが小さくなるのですが、では「アジングで使うリールのサイズ(番手)」は一体何番なのでしょうか?
人により選ぶ番手の好みは前後しますが、ジグ単の釣り(ジグヘッド+ワーム)でアジングを楽しむのであれば【1000番〜2000番】が妥当な番手となります。より繊細な釣りを楽しむなら1000番、マルチに色々なアジングを展開していくのであれば2000番・・・そんな感じですね。
ちなみに個人的には、ダイワであれは2004、シマノであればC2000番を使っていますし、周りの釣り仲間も2000番を活用している人が大半ですので参考までに。
釣り方によって変えるべき?ハイギアかローギア、一体どっちがいいの?
リールにはそれぞれ「ギア比」というものが設定されており、例えばギア比が「4.8」と表記されていれば、【ハンドル一回転辺りスプールが4.8回転する】ということになります。つまり、ギアが高くなればなるほど多く巻けるようになり、低くなればなるほど少ない巻き量となる訳です。
また、リールには「ハイギア(HGと表記されることが多いです)」「ノーマルギア(無印)」「ローギア(PGと表記されることが多いです)」大きく分けて3つのギア比があり、自分が望む釣り方に合わせて巻量をセレクトできるようになっています。
そこで問題になるのは「アジングはハイギア、ローギア、どっちが良いのか」問題。アジングはどちらかと言うとゆっくりスローに攻める釣りなので「ローギアのほうが絶対良い!」という人もいますし、「どちらにも転べるハイギアのほうが絶対良い!」という人もおり、その答えを導き出すのは最早不可能ですので、結論としては【自分の好きなほうを選ぶのが一番】だと言えますね。
個人的にアジングには「ハイギア」を使うことが多く、その理由としては【大は小を兼ねるという言葉がある通り、ハイギアはローギアを兼ねることができるから】です。
ローギアでハイギアの役割を果たすのは難しい(めっちゃ巻かなきゃダメですからね)ですが、ハイギアでローギアの役割を担うのは想像以上に簡単です。ゆっくり巻けば良いだけの話ですからね。
極論を言うと、ハイギアかローギアどちらを選べば良いのか分からない人は「無印のノーマルギアを選んでおけばいいんじゃないかな?」とも言えるので、あまり深く考えず大体で選んでいきましょう。
アジングリールは軽いが正義?←ロッドとのバランスが大事
アジングの仕掛けは「軽いほうが良い」という方向性が主となっていますが、当然その波はリールにも及んでいます。最近のリールは超軽量化されたものが多く、2000番クラスであれば170g程度の激軽リールが普通に売られていますからね。
で、「アジングリールは必ずしも軽いものでないといけないのか?」という話ですが、当然リールが軽くなくともアジングを楽しむことはできますし、重たいリールでも問題なくアジを釣ることはできるのですが、問題は「ロッドとのバランス」です。
アジングロッドは凄く軽いのに、リールは重たい←これはダメですね。幾らロッドが軽くてもリールを重たくしすぎたらバランスが悪くなり、非常に操作性の悪い仕掛けが出来上がってしまいます。
ロッドを軽くするならリールも軽く、リールを軽くするならロッドも軽く・・・このように全体的な仕掛けのバランスを考えタックルを組むことで抜群の安定感を誇りながらアジングを楽しむことができるようになるので、その辺りを意識しながらリールの重さを決めていきましょう。
安いリールはすぐ潰れる?使い物にならない??
リールは3000円〜70000円・・・みたいな感じで、非常に価格差のある道具ですが、アジングで使うリールには一体幾らぐらいお金を掛ければいいのでしょうか?というお話。
まず、前提条件として「値段が高いものほど高クオリティであり、予算のある人は迷わずその予算内で買える一番良いもを買うほうが良い」と言うことを知っておいて下さい。予算に余裕があるのに、安いリールを買う理由なんて窓を覗いてもゴミ箱を覗いてもどこを覗いても・・・見つかることはありませんからね。
問題は、予算に余裕がない大多数の人です。正直5万円も7万円もアジングリールに掛けることなんてできませんよね?そもそもそんなにお小遣いがないし、そんな高価な買い物をしてしまうと起こられてしまうこと間違いなしですから。
で、そんな大多数の人はどの価格帯のアジングリールを買えばいいのか?という話になりますが、この答えとしては「(最低)1万円前後するリールを買っておけば間違いない」というのが、個人的な結論です。
最近のリールは1万円そこそこの値段でハイクオリティなリールが手に入りますからね、入門用やボチボチアジングを楽しむ分には何の問題もありませんし、何の問題もなくアジングを楽しむことができます。(ノーブランド品の5000円以下のリールは手を出さないほうがいいとは思う)
ですので、とにかく安くアジングを始めたい!そんな人は、実売価格で1万円前後のリールを使い、アジングを楽しんじゃいましょう!
アジングラインの選び方まとめ
次に、アジングで使う「ライン」の選び方についてのお話です。ラインはロッドやリールに比べると軽く考えている人が多いように感じますが、魚と直にやり合うためにはラインという架け橋がなければ話になりませんからね。ライン選びに妥協すると釣果を落としてしまうことにも繋がりますので、よりストイックに考えていきましょう。
アジングラインを選ぶときに知っておきたいのは「使うラインの種類」と「ラインの太さ」なので、その2つについてより詳しくまとめていきたいと思います。
PE、ナイロン、エステル、フロロ、アジングに適しているラインは一体なに?
アジングで使うラインは「PEライン」「フロロカーボンライン」「ナイロンライン」のライン御三家に加え、「エステルライン」が加わります。表立ってエステルラインを使う釣りはアジングぐらいでしょうし馴染みのない方も多いとは思いますが、アジングではこの4つのラインを自分の好みに合わせて使っていくことになります。
では、それぞれのラインの特徴を簡潔に考え、どのラインを使うべきなのかを導き出してみましょう。
感度、飛距離抜群!PEラインの特徴
- 伸びがない
- 感度が良い
- 飛距離が伸びる
- 引張強度が強い
- 比重が軽い
- 風に弱い
- 潮に流されやすい
- 擦れに弱い
PEラインの特徴としてはこんな感じです。PEラインはアジングを含むルアーゲームで大活躍しているラインですが、そのメリットの裏には沢山のデメリットがあり、慣れるまでは度々トラブルに悩まされることになるでしょう。
しかし、慣れてくるとトラブルもなくなり、そのメリットを存分に満喫できるようになるため、アジングで使っている人がとても多いラインであり、個人的にも大体のケースでPEラインを使っています。
めっちゃ伸びる!ナイロンラインの特徴
- 凄く伸びる
- 価格が安い
- 癖がなく扱いやすい
- 耐久性が弱い
ナイロンラインは良い意味でも悪い意味でも「特徴が少ない」ラインであり、最近ではみるみる活躍の場を失ってきています。一時はアジングで使っている人を良く見かけましたが、最近ではめっきりナイロンラインを使っている人が少なくなりました。
とは言っても、伸びがあることによる食い込みの良さはピカイチですし、扱いやすさもピカイチなので、特にアジング初心者の方はナイロンラインから始めてみるのもありじゃないかな?とは思います。
擦れに強い!フロロカーボンラインの特徴
- 擦れに強い
- 比重が重たい
- そこそこ感度が良い
- 癖が強く扱いにくい
フロロカーボンはちょうどPEラインとナイロンラインの中間ぐらいにあるラインであり、非常に「擦れに強い」ラインです。例えば、テトラの際を探っていくときや、ゴツゴツとしたボトムに潜むアジを狙うときに最適なラインですね。
また、比重が重たいため風が強い日や潮の流れが速いときはフロロカーボンの出番となります。ただ、非常に巻き癖が強く扱いづらいという性質を持っているため、その点は注意が必要です。
感度バツグン!エステルラインの特徴
- 感度が良い
- 伸びが少ない
- 風に(そこそこ)強い
- (絶望的)に引張強度が弱い
アジングぐらいでしか使うことのないエステルラインですが、PEラインと同等レベルの感度を持ち合わせていながら、風に強いという特性(PEラインは風に滅法弱い)を持っているため、非常にアジングに適したラインとして釣法されています。
しかし、絶望的に「引っ張られることによる強度が弱く」、手でひっぱるだけでプツンと切れてしまうほどは軟弱なラインなんですよ。そのため、キャスト切れをしたり魚とのやり取り中に切れたりと、慣れるまではプツプツとラインが切れることになるため、そのメリットの裏には絶望的なデメリットが隠されている・・・そんなイメージでオッケーです。
細ければ細いほど良い?アジングラインの太さについて
「アジングで使うラインは細ければ細いほうが良い」と言われていますが、これはこの通りで、【太いラインを使うよりは細いラインを使うほうが良い】と考えておいたほうが良いですね。
PEラインやエステルラインでは0.2号を軸に考えておけばオッケーです。太いラインを使ってしまうとどうしても飛距離が落ちたり、操作性が悪くなったり、風の影響をモロに受けてしまったり・・・とろくなことがありませんからね、可能な限り細いラインを使い、より繊細なアジングを目指していきましょう。
以前、PE0.2号を巻いたリールと0.4号を巻いたリール2本を現場に持ち込み釣り分けをしてみたことがあるのですが、PE0.2号を巻いた仕掛けのほうが、0.4号を巻いた仕掛けよりも1.4倍ほどの釣果を得ることができました。その日は爆釣で正確な数は数えていませんが、0.4号で10匹釣る間に0.2号では14匹のアジをゲットしている・・・そんな計算になりますね。
これはラインが細いからアジの警戒心を抑えられている・・・という話ではなく、恐らく操作性向上による結果だと思っています。この日は0.4gのジグ単でアジングを楽しんでいましたからね、より操作性の良い0.2号のほうが好釣果を得るのは最早必然だったのかもしれませんね。
いずれにしても【アジングでは細いラインを使うメリットのほうが大きい】と言えるので、可能な限り細いラインでアジングを楽しんじゃいましょう。
アジングで使うワームのアレコレ
続いて、アジングで使う「ワーム」についてまとめていきます。アジング用ワームは各社から沢山のワームがリリースされており、どのワームでも問題なくアジを釣ることができますので、好きなメーカーの好きなシリーズを使い、沢山のアジをゲットしちゃいましょう!
たまに「ヤマグチさんの釣れるおすすめワームを教えて下さい」とLINEやお問い合わせがくることがありますが、どのメーカーから出されているワームもプロの人がしっかりテストした後でリリースされたものですから、釣れないということはありません。つまり、自分の好きなものを使うのが一番なので、深く考えずにいきましょう。
- ワームは1g前後のジグヘッドと合わせる
- ワームの長さは何インチ?
- ワームカラーは何がいい?
では、一つずつ詳しく簡潔に見ていきましょう。
ワームは1g前後のジグヘッドと組み合わせるのが基本
アジングはキャロライナリグやフロートリグを使い遠投する方法もありますが、基本的には「ジグヘッド+ワーム」の組み合わせである所謂【ジグ単】で狙うことの多い釣りです。
ジグヘッドとは言っても10gとか5gの重たいジグヘッドを使うのではなく、1g前後のジグヘッドを使うことになり、0.4g、0.6gなど、超軽量ジグヘッドを使わないと口を使わすことができない場面もあるため、0.2g〜3g程度までのジグヘッドを細かく刻んで持ち込んでおくことをおすすめします。
長いほうがいいってほんと?アジが好むワームサイズは何インチ?
アジングで使うワームのサイズは1インチ〜3インチほどまでが用意されており、最もスタンダードだとされているのは「2インチ〜3インチ」のサイズです。
アジは(どちらかと言うと)長いサイズのワームを好む傾向にあり、経験上短いワームよりも長いワームのほうがバイトが増えますし、もちろん釣果も増えることが多いですね。
だからと言って「短いワームが釣れないのか?」と言えばそうでもなく、長いワームに反応が良い傾向が強いというだけで、短いワームが釣れないという訳ではありません。
むしろ短いワームのほうが良く釣れることもあるため、ワームケースには長いワームから短いワームまでを準備しておき、如何なる状況下でも対処できるようにしておきたいところですね。
色で釣果が変わる!?ワームカラーはなるべく多く揃えておこう!
1つのシリーズに対し20色のバリエーションがある・・・ワームには沢山のカラーラインナップが揃えられていることがありますが、果たして色による釣果の差はほんとにあるのでしょうか?
あくまで個人的な考え方にはなりますが、「通年アジが滅茶苦茶釣れる!」みたいな魔法カラーは存在しておらず、「その場に合った爆釣カラーは必ず存在する」という考えの元、アジングを楽しむようにしています。
例えば、クリアカラーが効く日もあれば、赤ラメが効く日もある。ピンクが効くときがあればグロー、ケイムラが効くときもある・・・このように、その日に実際釣りをしてみないことには「当たりカラー」が分かりませんので、現場にはより沢山のカラーを持ち込み、色々試すようにしています。
また、一度当たりカラーを見つけたとしても、同じ色を永遠と投げ続ければいずれスレて口を使わなくなってしまうので、「反応が悪くなったな」と感じたときはカラーローテーションを行い、スレの少ないアジングを展開するのが釣果を伸ばす鍵・・・だと言えますね。
アジングの基礎知識
ここまででアジングを楽しむための仕掛けについてのお話は終了です。長くなりましたが、ここからはアジングを楽しむときの核となる「基礎知識」についてまとめていきたいと思いますので、どうぞ参考にして頂ければと思います。
- アジングの場所選び
- アジを狙う時間帯
- アジを狙う時期
- アジに最適な潮回り
- 雨や風が強い日のアレコレ
では、一つずつ簡潔にまとめていきます。
回遊待ち?それとも居付き狙い?アジングを楽しむ場所選びのアレコレ
アジは大きく分けて「回遊型」と「居付き型」に分かれます。回遊型は文字通り沖合を回遊しており、潮に乗り接岸してくるタイプのアジのことで、いつ回遊があるかはアジの気分次第です。
居付き型のアジはずっと同じ場所に留まっているアジではなく、湾内の同じルートを回遊しているようなアジのことで、パターンさえ掴むことができれば通年同じようなパターンで狙うことができます。
回遊型、居付き型、いずれにしても「アジングを楽しむ場所」を選定しなければいけないのですが、アジングを楽しむ場所としては「堤防」「漁港」「テトラ帯」「サーフ」「ゴロタ浜」「磯」があり、この中からアジのいる場所を特定し、その場所へ釣行することがアジングで釣果を伸ばす鍵となります。
アジングに限らず釣りは「場所選び」が釣果の8割以上を決める要因となりますからね、地域の釣果情報などを確認(→カンパリがおすすめ)し、アジの魚影が濃い場所へ釣行しましょう。
アジを狙うときはナイトゲームとデイゲーム、どっちが釣りやすいの?
アジは24時間いつでも狙うことができる魚であり、日中に楽しむことを「デイアジング」、夜に楽しむことを「ナイトアジング」とかっこよく言い回すことが多いですが、昼か夜、どちらがイージーにアジングを楽しむことができるのか?
その問に関する答えとしては「圧倒的に夜のほうが簡単」だと言えますので、より簡単なアジングを求めている人は、夜間のアジング(ナイトゲーム)を楽しむほうが良いでしょう。
昼はどうしてもワームが見切られやすくなりますからね、ワームの釣りよりはメタルジグやスプーンを使いリアクションバイトに持ち込む方法が効果的であり、少し難易度が高くなってしまうんですよ。
夜はアジの警戒心が解けワームに好反応を見せることになりますし、活性も高く浮いていることが多くなるので、アジングを楽しむなら夜・・・そんなイメージでオッケーです。(サビキは日中のほうが良く釣れるんですけどね・・・)
アジングを楽しむ時期はいつ?ハイシーズンとオフシーズンを知り、釣行スケジュールを練り込もう
特にアレコレ考えず「アジングを楽しめる時期っていつなの?」という問に対し答えるとすると、【アジングは一年中楽しめる釣り】というのが答えです。春でも夏でも秋でも冬でも、条件さえバチッと決まりさえすれば、どの季節でもアジを爆釣することは可能でしょう。
しかし、現実はそう上手くいくこともなく、時期により釣れるとき、釣れないときがありますので、アジングを楽しむときは地域のシーズナルパターンをしっかり把握し、釣行する時期を絞ることが大切です。
では、アジングはいつ、どの時期、どの季節に楽しむことができるのか?という話ですが、基本的には「秋」がベストシーズンとなり、その他の季節は「釣れるのは釣れるけど、何かしらの懸念がある」そんなイメージでオッケーです。(地域の水温差や地形的な問題で大きく変わるので一概には言えませんが・・・)
秋は言うまでもなくアジのハイシーズンで(というより釣りのハイシーズン)あり、冬になると水温低下によるベイト不足と活性低下により釣果が落ち、春は釣れれば大型が多いものの、産卵の絡んだアジを釣るのは容易ではありません。また、夏の季節はアジの数こそ増えるものの「豆アジ」と言われる小型のアジが中心となり、大きなアジを狙って釣るには長年の経験と腕が必要となります。
このように、アジングは一年中楽しめる釣りではあるものの、季節によって釣果に大きな差が出てきてしまうので、コンスタントにアジの釣果を求めたい人は【アジが釣れやすい時期】を目安に釣行してみて下さい。(一番なのは時期季節関係なく釣行し、地域のパターンを掴むこと)
小潮や長潮は釣れない?アジングを楽しむ潮回りのアレコレ
海は日によって大潮、中潮、小潮、長潮、若潮と流れの有無が変わってきますが(大潮になるほど良く流れる)、アジングを楽しむときは【できるだけ流れのある日】をセレクトするほうが良いですね。潮に乗って大きなアジの群れが湾内に入ってくることもありますし、潮に流されたプランクトンを捕食しにアジが寄ってくる・・・など、流れのある日はアジが回遊してくる期待値が上がるのです。
特に大潮、中潮の日は潮が良く動くので、「釣りに行く日を調整できる」そんな人は、できる限り潮が流れる大潮、中潮の日を狙い撃ちにし、釣行することをおすすめします。特に、大潮後の中潮がおすすめ。
ただ、小潮、長潮、若潮は釣れないのか?という類の話ではなく、「大潮、中潮のほうが期待値が上がる」ぐらいのイメージが正解で、当然大潮の日は全くダメだったのに、小潮の日は爆釣した・・・なんてこともある訳です。
潮回りはあくまで【ある程度の指標】と考え、潮など関係なく釣行するのがコンスタントに釣果を残すコツですし、悪い潮回りの日(小潮や長潮など)に釣行することで得られる何かは必ずあるはずなので、無駄な先入観に囚われることなく「いけるときはアジングに出かける」そんな気持ちで挑みましょう。
雨や風が強い日は止めておくべき?その大体の基準をまとめておく
アジングは1g前後の軽量リグを扱うことが多くなる釣りなので、「風が強い日」は例外なく苦戦を強いられることになります。LINEが風に流されリグが浮く、風に押し戻され飛距離が全く伸びない・・・強風時のアジングは凄くストレスが溜まるんですよね。
ですので、個人的には「風の強い日はアジングをしない」という選択肢をとることが多いのですが、釣りに行くか釣りに行かないかを決める基準としているのが【風速5m】というラインです。風速5mを超えればまともにアジングを楽しめませんからね、他の釣り(シーバスなど)に逃げるようにしています。
また、風速5mを超えるような日は安全面で見ても不安が残りますからね、風に押されて海に落ちてしまった・・・高まる波に足をさらわれた・・・笑えませんよね?風が強すぎる日のアジングは避けておきましょう。
また「雨の日」のアジングですが、(個人的には)余程の強い雨でない限りは平気な顔で釣行しています。もちろん寒さ厳しい冬の季節は別問題ですけどね、10分で心が破壊されますから。
また、雨の日は(真意のほどは分かりませんが)「雨が水面を叩くときに出る音や波紋で魚の活性が上がる」「低気圧により魚の活性が高くなる」と言われていますし、雨の日は人の数が少なくなるためいつもより良い場所にエントリーすることもできます。雨の日は濡れると言うデメリットもありますが、それ以上に得られるメリットも多いため、「濡れるのなんて平気!」そんな人は、ぜひ雨の日でもアジングを楽しんじゃいましょう!
しかし、唸るような音が響き渡る大雨の日や「雷」を伴う日、これはダメです。特に雷は凄く危険ですからね、ゴロゴロ・・・と少し音が聞こえる程度の日でも、釣りを断念するようにして下さい。
雷の射程範囲は想像よりも広く、ゴロゴロと音が聞こえている時点で「いつ打たれてもおかしくない状況」なんだそう。稀に竿を伝ってビリビリが流れてきますが、それは「おい、そこにいると雷ぶち当てるぞ」という神のお告げなので、竿を捨ててでも避難するようにして下さいね。道具なんて後で回収すれば何の問題もありませんから。
アジを釣るためのテクニック
続いて、アジをワームで狙うときのテクニック面についてお話していきます。アジングはそこに食い気のあるアジがいれば誰にでも簡単に楽しめる釣りではありますが、細かいところをストイックに考えることで大きな釣果の差を付けられることになりますので、ぜひ参考にして頂ければと思います。
アジングのテクニック面で知っておきたいアレコレは以下の通り。
- ただ巻きよりも「フォール」
- フロートリグを活用しよう
- ダートアクションで狙う
- アジのいるレンジを探る
では、一つずつ詳しく見ていきたいと思います。
アジングはただ巻きだけじゃなく「フォール」を入れて誘いをかけよう
アジングは「ただ巻き」でも十分楽しめる釣りではありますが、アジは上から落ちてくるものに対し興味を持つという習性を持っているため、その習性を利用した釣りを展開することでより多くの釣果を得ることができます。
具体的に言うと「フォール」というテクニックを使うことになり、もっと具体的に言うと「カーブフォール」を駆使し、アジを狙っていくのが一般的です。
フォールとは「ワームを沈める動作」のことを指す言葉ですが、「カーブフォール」は文字通りカーブを描きながらフォールさせることであり、またの名を【テンションフォール】とも言います。
その名の通りラインテンションを掛けながらフォールさせるテクニックのことで、こうすることでラインに掛かる力とワームが沈もうとする力が折り重なりあい、「ゆっくりジワーっと沈めること」ができるのです。
このジワーっと沈む動きがアジには堪らなく美味しそうに見えるようで、そこに食い気のあるアジがいれば一発で食ってきますよ。具体的なやり方としては、チョンチョンと軽くロッドアクションを付けワームを浮かし、その後テンションフォール。
ある程度フォールさせた後、再度チョンチョンとロッドアクションを付けカーブフォール・・・後はこれを繰り返すだけ。チョンチョンとアジにアピールし、フォールで食わせる。そんなイメージですね。
また、「ロッドアクションなんて高度なテクニック、自分には出来ない」そんな人は、ただ巻きからのフォールでもオッケーです。グルグルとハンドルを2〜4回ほど回し、その後カーブフォール。これを繰り返していく感じです。
遠くを回遊するアジを狙うときは「フロートリグ」「キャロ」を活用しよう
アジはキャストして届く範囲を回遊してくることもありますが、ときに「ジグ単では届かない沖を回遊」しているときがあります。こうなるとまずジグ単で釣果を残すことは難しくなるため、なんとか沖に届かせる工夫をしなくてはいけません。
そこで活用するのが「フロートリグ」「キャロライナ」リグです。
フロートリグ、キャロライナリグに関してまとめると長くなるためここでは割愛(別ページで詳しくお話します)しますが、より詳しく知りたい!そんな人に向けメーカーが公開している公式ページへのリンクを張っておきたいと思います。(シャローフリーク、Mキャロを例にします)
沖を回遊しているアジを狙うときは、フロートリグやキャロライナリグが活躍しますが、どうしても自重が重たくなってしまい、ジグ単用のアジングロッドでは扱えなくなってしまいます。ときに20g前後のリグを組まなきゃいけないときもありますからね。
最近ではフロートリグ専用のアジングロッドも出ていますが、シーバスロッドやエギングロッドをお持ちの方はそれを流用すればオッケーです。
ダートアクション(ワインドアクション)でアジを狙う方法も
アジングの基本的なテクニックは「フォール」「ただ巻き」ですが、稀にアジはいるのにこれら基本的なテクニックが全く通じないことがあるんですよ。食い気はあるはずなのに、なぜが反応が悪い・・・
そんなときは、アジの本能に訴えかけるリアクションの釣りが有効的で、所謂「ダートアクション」「ワインドアクション」と呼ばれる釣りを試してみて下さい。
ダート(ワインド)というのは、ワームを左右にキビキビと動かしながら引いてくるテクニックのことで、この動きにリアクション的に反応したアジが口を使う・・・というものです。文章で上手く伝えるのは難しいのですが、簡単に言うと【素早く大きく動くワームにビックリしたアジが、思わず口で押さえつけてしまう】イメージとしてはこんな感じですね。
エサとして口を使うのではなく、攻撃として口を使う・・・みたいなイメージです。
やり方は簡単で、任意のレンジまでワームを沈めた後、一定の間隔でチョン、チョン、チョン、チョンとロッドアクションを付けてあげるだけ。あまりに大きく動かしすぎると「アジが追いつけずバイトに繋がりにくく」なるためその点を意識しながらやってみて下さい。
カウントダウンでアジのいる層を探る!その方法を詳しく解説!
アジングでは如何にアジのいる場所(レンジ)を把握することができるのかが釣果を分ける大きな要因となるのですが、1g前後のジグヘッドを使うことが多くなるアジングにおいて、上手くレンジを把握するのは容易ではありません。特に水深の深いディープエリアだとその傾向が躊躇にでますね。
そこで使われているのが「カウントダウン」と呼ばれるテクニックで、その文字通り「数を数え、アジの居場所を特定する」ための方法です。
カウントダウンのやり方としては、着水した瞬間を0秒とし、5秒、10秒、15、20秒と5秒単位に切り分けます(ここは大体で、3秒刻みでもオッケーです)。
まず始めにボトムまでの秒数を数え(上の図では約20秒でボトムに付いていることになります)、大体の水深を把握します。そして、まずは表層付近を攻め、そこで反応がなければ徐々に5秒、10秒、15秒とレンジを探っていき、反応があるレンジを把握していきます。そこに食い気のあるアジがいれば何かしらの反応は出ると思うので、各秒3投ほどで切り上げることが多いですね。
上の図で言うと、5秒、10秒のレンジにアジがおらず、15秒のレンジにアジが溜まっていますよね?このように、アジがいるレンジを把握することがアジングでコンスタントに釣果を残す大きな要因となりますので、細かくストイックに探っていきましょう。
長くなりましたが、以上がアジングを楽しむときの仕掛け、基礎知識、テクニックとなります。ここでお話していることを参考にして頂くことで、恐らく早い段階でアジの釣果を得ることができるようになると思うので、ぜひ試してみて下さいね。
アジングは楽しい