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入門に最適!チニングの仕掛けや釣り方など、チヌをルアーで狙うときに知っておきたい基礎知識まとめ

河川や汽水域でのルアーゲーム好敵手は「シーバス」のイメージが強いですが、最近ではクロダイ(チヌ)をルアーで狙う【チニング】の人気に火が灯り始めました。チヌを釣るってなんだか難しそう・・・そんなイメージを持ってしまいがちですが、意外と簡単なんですよ、チヌをルアーで釣るのって。

時期と時間帯を合わせ、チヌの魚影が濃い場所へ釣行すれば、短時間で5枚、6枚と釣果を重ねていくことも案外容易な釣りなので、軽い気持ちでチニングを始めてみてはどうでしょうか?

 

ここではチニングを楽しむための基礎知識、仕掛け(ロッド・リール・ライン・ルアー)、具体的な釣り方を具体的かつ簡潔にまとめていきたいと思いますので、「チニングを始めようと思っているんだけど・・・」そんな人は、ぜひ参考にして頂ければと思います。(かなり長くなるので、「長文なんて読んでられない」そんな人は、目次から知りたい情報へジャンプし、読み進めて貰えればと思います)

チヌをルアーで狙うときの仕掛けまとめ

まずは、チニングを楽しむときの「仕掛け(ロッド、リール、ライン、ルアー)」についてまとめてみます。チニングはどちらかと言うとライトゲームに分類される釣りであり(と言ってもときに50cmオーバーの個体が釣れることもありますが)、本格的に楽しもうと思うのであれば、チヌに対しバッチリあった仕掛けを組み込む必要性が出てきます。

最近のチニング人気にあやかりチニング専用ロッドやチヌ専用ルアーなどが沢山リリースされていますので、その辺りを考慮した上で、チニングで使う仕掛けを用意していきましょう。

書いてあること
  • チニングロッドの選び方
  • チニングリールの選び方
  • ラインはどんなモノを使うのか
  • ルアー(ワーム)まとめ

では、一つずつ具体的に掘り下げ、詳しく見ていこうと思います。

チニングロッドの選び方

まずは、仕掛けの要となる「ロッド(竿)」の選び方についてまとめていきます。良く釣れるチヌのアベレージサイズは20cm〜40cm程度の個体が多く、シーバスなどと比べると「サイズが小さいな・・・」そう感じる人も多いですが、チヌは体高のあるシルエットをしており、非常に強烈なファイトを展開してくれるグッドファイターなんですよ。

40cmほどの個体でも、60cmほどのシーバスの引きに匹敵するほど強烈なファイトを展開してくれます。

 

そんなパワフルな好敵手であるチヌですが、性格は非常に繊細で警戒心が強い魚なので、より「繊細な釣り」を求められてしまいます。そのため、チニングで使うロッドは【パワーがあるけど繊細に扱えるもの】が必要となってきますので、その辺りを考慮した上で、使うロッドを見定めていきましょう。

チニングロッド選び
  • ロッドの長さ
  • 穂先の種類について
  • 他ジャンルロッドの代用

では、一つずつ簡潔にまとめていきたいと思います。

長すぎはNG?チニングロッドの長さについて

POINT

「長すぎず短すぎない」ロッドを選ぼう

まず、チニングを楽しむときのロッドレングス(ロッドの長さ)ですが、そもそもチニングはちょっとした港湾部や運河帯、河川の前打ちで狙うことが多くなる魚なので(チニングを楽しむ場所については後述しています)、それほど飛距離を必要としない釣りなのです。

チヌが手前によっている場所であれば20mほどキャストするだけで十分釣れてくれますので、ロッドの長さは「比較的短いもの」でオッケーです。ロッドは長くなるほど飛距離が伸びる傾向にありますが、長くなるほど操作性が悪くなってしまいますからね、無理に長いロッドを使うのは☓。

 

しかし、あまりに短いロッドだとチヌの強烈な引きをいなすことが難しくなってしまうため、「長すぎず短すぎない」これが、チニングロッドに求められる長さの考え方です。

具体的に言うと「7ft〜8ft(1ft=約30cm)」ほどのロッドがベストマッチなので、それぐらいの長さを基準にチニングロッド選びを進めていきましょう。

ソリッドティップかチューブラー、どっちがいいの?

POINT

ロッドの穂先には「チューブラー」と「ソリッド」の2種類がある

詳細をお話すると凄く長くなるため割愛しますが、チニングロッドの穂先には「ソリッドティップ」と「チューブラーティップ」の2種類が用意されていることが多いです。

両者の特徴としては、ソリッドティップが「乗せ重視」、チューブラーティップが「掛け重視」となるため、チヌのアタリに対しオートマチックに対応したいのであればソリッドティップ、チヌのアタリを敏感に感じ乗せていきたい人はチューブラーティップを使う・・・こんなイメージでオッケーです。

 

例えば(具体的な釣り方は後述しますが)、ボトムのズル引きで細かいチヌのアタリをできるだけ乗せにいきたい・・・そんな人は「ソリッドティップ」を使い、ルアーアクションを付けた釣りでリアクション的に口を使わせたい人は「チューブラーティップ」を使う・・・こんな感じですね。

ちなみにソリッドティップは先端に素材が詰まっているロッドで、チューブラーティップは空洞になっているロッドです。

エギングロッドやメバリングロッドを代用可能?

POINT

わざわざ「チニング専用ロッド」を買う必要はない

最近は「チニング専用ロッド」をリリースしているメーカーも増えてきていますし、ガチでチニングを楽しみたい!そんな人は専用ロッドを揃えておくほうが何かと捗りますが、「軽くチニングを楽しんでみたい・・・」このように、緩くチニングを楽しみたい人が無理にチニング専用ロッドを買う必要性はないんじゃないかな?とは思っています。

チニングロッドはチヌの強烈な引きをいなすためのバッドパワーと、繊細に誘いを掛けることのできる柔軟さを組み合わせたものが有利ですが、必ずしもそのスペックが必要なのか?と問われると、首を横に傾げることしかできませんからね。つまり、「専用ロッドなどなくともチニングを楽しむことができる」ということ。(もちろん、本気でチニングを楽しむときは専用ロッドが必要です)

 

具体的に言うと、シーバスロッド、メバリングロッド、アジングロッド、エギングロッド、この辺りのロッドを代用することでチニングを楽しむことが可能です。しかし、チニングでは3g〜10g程度のルアーを扱うことが多くなるため、この辺りの重さをしっかりキャストすることができる・・・そんなロッドを代用して下さい。

ただ、個人的にチニングは凄く面白い釣りだと思っていますし「サブとして狙うなんて凄く勿体無い」とも思っていますので、シーバスやメバリングのついでの楽しむのではなく、真剣に狙ってみるのも楽しいと思いますよ!

チニングリールの選び方

続いてチニングで使うリールの選び方についてまとめていきます。チヌの引きはサイズ以上に強烈ですからね、その引きを上手くいなせるパワーと、上手くやり取りをこなせるドラグ性能など、こだわりを持ったリール選びをすることでより良い釣果を引き出すことが可能です。

では、チニングで使うリールを選ぶときに意識しておきたい点はどのようなものがあるのか?まとめてみます。

チニングリール選び
  • サイズ(番手)について
  • ギア比(ハイギアかローギアか)
  • 高性能なリールは必要?

小さいリールでオッケー?サイズ(番手)について考えてみる

POINT

ロッドとのバランスが取れたサイズを選ぼう!

各社スピニングリールには「番手」が振り分けられており、その数字によってリールのサイズを把握することができるようになっています。チニングで使うリールに限定して言うのであれば、(シマノ)1000番〜3000番、(ダイワ)1000番〜2000番程度が妥当な番手ですね。

番手が小さくなることでリールサイズが小さくなることはもちろんのこと、巻ける糸巻き量(番手が小さいリールのほうが細いラインを扱える)、ドラグの強さ(サイズが小さいほど数値が小さくなる)などに違いが出てくるため、リールを選ぶときはまず【自分にはどの番手が必要なのか?】を考慮する必要性が出てきます。

 

では、チニングで使うリールの番手は一体何番なのか?この結論としては、「各社2000番クラスのリールが最適じゃないかな?」とは思っていますし、個人的にはシマノの2000番、ダイワの2004番をメインにチニングを楽しむようにしています。

ただ、番手よりも何よりも意識しておきたいのが【ロッドとのバランス】で、例えばガッチガチのシーバスロッドに2000番のリールは不釣り合いなため、2500番〜3000番を使う、逆にメバリングロッドやアジングロッドを代用しチニングを楽しむときは1000番〜2000番クラスを使う・・・こんな感じですね。

 

チニング専用ロッドで楽しむときは(大体の場合で)2000番クラスのリールがベストマッチするとは思いますので、兎にも角にも「リールとロッドのバランス」を考えた上、チニングで使うリールを選んで貰えればと思います。

ロッドとリールのバランスが取れていないと操作性がクソほど悪くなりますからね、注意が必要です。

ギア比はハイギア、ローギア、どっちでもオッケー?

POINT

ギア比によってハンドル一回転辺りの「巻取り量」に差が出る

各リールには「ギア比」が設定されており、簡単に言うと「ハンドル一回転につき、どれだけスプールが回るか(どれだけ糸を巻き取ることができるか)」を一目で確認できるようになっています。

例えばギア比が「4.8」なら、ハンドル一回転辺りスプールが4.8回転する・・・ということですね。

 

そして、ギアは「ハイギア」「ノーマルギア」「ローギア」、この3つに分かれていることが多く(ローギアのラインナップがあるリールは限られています)、リールを買うときは「一体どのギアを選べばいいんだよ・・・」と頭を悩ます人も多いとは思いますが、極端な話をすると【ハイギアでもローギアでも問題なく釣りを楽しむことができる】ので、そこまで深く考える必要性はないんじゃないかな?とは思っています。

要は素早い釣りをしたいのか、ゆっくりな釣りをしたいのか?という話なので、とにかくスピーディーなチニングを展開したいのであれば「ハイギア」、ゆっくりスローに攻めたい人は「ノーマルギア以下」を選んでおけばオッケーです。ちなみにハイギアは「HG、H」、ノーマルギアは「無印」、ローギア(パワーギア)は「PG」と表記されていることが多いですね。

 

で、「結局チニングにはどのギア比が良いんだよ?」という話ですが、個人的には「ハイギア」リールを使うことが多いですね。ハイギアリールは巻きが重く繊細な釣りには向いていないんじゃないか?と考える人もいるようですが、慣れれが何の問題もありません。

また、ローギアでハイギアの役割を果たすのは難しい(めちゃ速く巻かないといけなくなる)ですが、ハイギアでローギアの役割を果たすのは簡単(ゆっくり巻くだけですから)なので、ハイギアかローギアで迷っているのであれば、ハイギアのほうが良いんじゃないかな?というのが、個人的な意見です。

チニングを楽しむのに高性能なリールは必要?

POINT

そこまで高性能なリールは必要なし!

大前提として書いておきますが、「予算に余裕のある人は高性能リールを使ったほうが良い」と考えておいたほうが良いですね。ほぼ例外なくリールは「高い=高性能」という式が出来上がっているため、お金があるのに良いものを使わない理由がありません。

問題なのは、限られたお小遣いをやりくりしながら道具を揃えなきゃいけない大多数の人たちです。正直言って、6万円以上するステラやイグジストなんてお小遣い制アングラーには高嶺の花でしかありませんよね?どう考えても買えません・・・。

 

ですので、僕を含むお小遣い制アングラーのほとんどが「とにかく最低限のスペックを持ったリール」でチニングを楽しもうと試行錯誤するのですが、そこで疑問に感じるのが「それなりに安いリールでチニングを楽しむことができるのか?」という点。

結論から言うと「最近のリールは安いものでも高性能なモノが多いから、そこそこクラスのリールを買っておけば問題なくチニングを楽しめるよ」というのが答えです。もちろん、2000円とか3000円ほどで売っている最早リールとは呼べないほどのノーブランド品はNGですが、シマノやダイワからリリースされているエントリークラス以上のものであれば問題なく楽しむことができますよ!

 

安いとは言っても1万円近くはしますけどね・・・これぐらいの出費は最早ルアーフィッシングを楽しむために必要不可欠な出費なので、なんとか捻出してみて下さい。1万円ほどのリールでも大事に使えば5年は持ちますからね、コスパ的には十分元は取れると思います。

チニングのライン選び

次に、チニングで使うべき「ラインの選び方」についてのお話です。ラインは私たち釣り人と魚を繋いでくれる唯一の存在ですからね、ストイックに使うラインについて考え、然るべきラインを使っていきましょう。

では、チニングで使うラインを選ぶときに意識しておきたい点にはどのようなものがあるのでしょうか?まとめてみます。

チニングライン選び
  • PE、フロロ、ナイロン、どれを使うか
  • ラインの太さ(号数)について
  • ショックリーダーについて

それでは、一つずつ詳しく簡潔に見ていきたいと思います。

PE、フロロ、ナイロン、どのラインを使うべき?

POINT

ラインの特性を知り、自分にあったラインをセレクトしよう

ラインにはPEライン、フロロカーボンライン、ナイロンラインの3つがラインナップとして用意されていますが、「チニングではどの種類のラインを使えば良いのか?」まずはその辺りについてお話していこうと思います。

極端な話をすると「PE、フロロ、ナイロン、どのラインでもチニングを楽しむことができる」というのが結論となりますが、それぞれのラインにはそれぞれ異なるメリット、デメリットがありますので、その辺りを考慮した上で使うべきラインを決めていきましょう。

PEラインの特徴
  • 伸びない
  • 感度が良い
  • 飛距離が伸びる
  • 引張強度が強い
  • 擦れに弱い
  • 結束部が弱い
  • 値段が高い
フロロカーボンの特徴
  • 擦れに強い
  • そこそこ感度が良い
  • そこそこ伸びる
  • ライン癖が強い
ナイロンの特徴
  • 値段が安い
  • 癖がなく扱いやすい
  • 伸びる(メリットにもデメリットにも)
  • 耐久性が弱い

と、各ラインの特徴をまとめるとこんな感じです。それぞれメリット・デメリットが幾つかあり、この特性を考慮することでチニングで使うべきラインが見えてきますね。

では、「チニングに必要なラインの特性って一体なに?」という部分を考えてみますが、チニングには「感度が良い」「強度が強い」「擦れに強い」というラインの特性が必要となります。

 

チヌはその見た目に関わらず非常に繊細な魚でして、(特に活性が低いときは)出るアタリが凄く小さいときが多いんですよ。そのため、チヌからの反応を見逃さないための「ライン感度」が必要となり、感度が良くないラインはチニングに向いていない・・・と言えます。

また、チヌの引きは想像以上に強いため、それなりの「強度」も必要となってきますね。

 

そして、チヌは基本的に「ボトム周辺(底)」にいる魚のため、常にルアーをボトムコンタクトさせる必要のある釣りを展開しなくてはいけません。そうなると「根擦れに強いライン」を使わないことにはラインブレイクを起こしてしまうリスクが高くなるため「根ズレに強い」というライン性能が必要となってきます。

これら全ての条件を満たしているラインを考えると「フロロカーボンライン」「PEライン(擦れには弱いですが)」のいずれかを使うことが前提となり、残念ながらナイロンラインの出番はない・・・ということが分かりました。

 

で、「最終的にチニングではどのラインを使えばいいんだよ」という話ですが、根ズレを考慮し安全安心にチニングを楽しむのであれば「フロロカーボンライン」、感度、強度を優先するのであれば「PEライン」を使う。こんな感じでオッケーです。

ちなみに個人的にはPEラインを使いチニングを楽しむことのほうが圧倒的に多いので参考までに。PEラインは擦れに弱いと言う弱点がありますが(次項でお話する)ショックリーダーにフロロカーボンを結束することでその弱点を克服することができますからね。

ラインの太さ(号数)はどれくらい?

POINT

それほど太いラインを使わなくてもオッケー!

チニングで使うべきラインの太さ(号数)ですが、基本的にはライトゲーム寄りの考え方でオッケーです。つまり、「それほど太いラインを使う必要性はない」ということですね。

ラインを太くすることで「強度」が増すことは確かなのですが、経験的に太いラインは細いラインに比べバイト(アタリ)の数が極端に少なくなるというイメージが強いので、「可能な限り細いラインを使う・・・」というのが個人的な考え方であり、実際細めのラインを使いチニングを楽しむようにしています。

 

なぜ太いラインを使うとアタリの数が減るのか?その真意は魚に聞いてみないことには分かりませんが、恐らく「ラインが太くなることで魚の警戒心を煽り、食いが悪くなっている」と考えるのが妥当なラインではないでしょうか?実際太いラインを使うほうが目に見えて釣れないことのほうが多いですからね、なるべく細いラインを使うのが良いんじゃないかな?とは思っています。

では、チニングではどれくらいの太さ(号数)のラインを使えば良いのか?という話ですが、PEラインであれば「0.2号〜0.6号(個人的には0.4号を使うことが多いです)」、フロロカーボンであれば「8〜12lb」程度がおすすめです。

 

これぐらいの太さがあれば50までのチヌであれば余裕で寄せてくることができますし、今までの経験上「ラインブレイクしてしまった・・・」という経験は一度もありません。

もちろん、無理に抜き上げようとすると切れてしまう可能性が高まりますが、寄せてくることだけを考えるとこれぐらいの強度があれば十分過ぎますからね、大体の参考までに。

PEライン使用時は必ずショックリーダーを結束しよう

POINT

PEラインの弱点を克服するため、道糸先端には必ずショックリーダーを結束しよう

PEラインには「根ズレに弱い」「結束部が弱くなる」という致命的でどうしようもない弱点があり、この弱点を克服しない限りはまともに使うことすらできない低クオリティラインとなってしまいます。

少し根に擦れただけでスパッと切れてしまいますし、結び目が弱く軽く引っ張るだけでプチっと切れてしまうので、このままではまともにチニングを楽しむことができず、例え釣れたとしても結び目のラインブレイクによるバラしが多くなってしまうこと必須です。

 

このPEラインの致命的な弱点を克服するためには「根ズレに強いラインを組み合わせる」「他のラインを編み込んで結束し、結束部を強くする」ことが必要不可欠となり、その理想を現実とするために【ショックリーダー】を結束する必要性が出てくるのですね。

↑このように、道糸(PEライン)の先端に50cm〜1mほどのショックリーダーを結束することで、致命的な弱点を解消してやる・・・という考えです。ショックリーダーには擦れに強いフロロカーボンショックリーダーが最適で、太さは10lbぐらいがベストですね。

PEラインとショックリーダーの結束方法は沢山ありますが、ここでその全てを紹介するにはあまりにも尺が足りなすぎるため、外部で詳しく解説されているサイトのリンクを張っておきますのでそちらを参考に結束してみて下さい(FGノットがおすすめ)

参考 色々なノットが紹介されているサイトhttp://www.seaguar.ne.jp/knot/

チニングで使うルアー(ワーム)まとめ

続いて、これがなくては始まらない!チニングで使う「ルアー」の選び方についてお話していこうと思います。チニングでは主に「ワーム」が使われることになるため、その辺りを考慮した上で色々考えていきましょう。

では、チニングを楽しむときに使うルアーを選ぶときに意識しておきたい点をまとめておきます。

チニングルアーを選ぶ
  • ズル引きは「専用リグ」を使う
  • デイゲームはリアクションで攻める
  • 夏はトップチニングが楽しめる

では、一つずつ簡潔に見ていきましょう。

ズル引きは「専用アイテム+ワーム」がベスト

POINT

根掛かりを避けやすいリグを使おう

チニングで最もポピュラーな釣り方となる「ズル引き(やり方は後ほどお話します)」ですが、文字通り底をズルズルと引きずりながら釣りを楽しむことになるため、どうしても「根掛かり」が増えてしまうのです。

針がむき出しになっている仕掛けや、根掛かりを考慮されていない仕掛けでズル引いてしまうと「根掛かりしまくりで釣りにならない・・・」ということになりますし、何より経済的に大きなダメージを受けてしまうことによる破産リスクを背負わなければいけなくなるため、なるべく【根掛かりしにくい仕掛けを使う】ことが第一に考えるべき要素となります。

 

そのため、ボトムのズル引きでチニングを楽しむときは、専用に発売されている「ボトムズル引きに特化した専用アイテム(ジグヘッド)」に、チニング用ワームを付けた仕掛けがおすすめです。

個人的にはジャッカルからリリースされている「ちびチヌヘッド+ちびチヌ蟹(詳細→ちびチヌヘッド)」の組み合わせを使うことが多いですね。この組み合わせでゆっくり底をズルズル引いてくると・・・カツ、カツカツとアタリが出ますので、後はガツン!と合わせるだけ。

デイゲームは「ダートワーム」でリアクションの釣りを

POINT

ダートアクションによるキビキビとした動きでチヌのリアクションバイトを誘う

ボトムのズル引きはチヌを釣るための超友好的な手段ではあるものの、どうしてもナイトゲーム中心の釣りとなってしまい、デイゲームでは中々思うように釣果を得ることが難しくなります。

そのため、昼の釣りは「ダートアクション(ワインドアクション)」によるリアクションの釣りを中心に展開することがおすすめで、型にハマると考えられないぐらいの爆釣を味わうこともできるため、ぜひやってみて下さい(詳しいやり方については後ほどお話します)

 

ダートでのチニングを楽しむためには、ダート専用のジグヘッド+ダート専用のワームが必要となり、個人的には「ドリームアップ DD8」や「BREADEN ビーローチ」を使うことが多いので、大体の参考までに。

夏は「トップチニング」が熱い!

POINT

トップウォータープラグによるチヌゲームを楽しもう!

夏になると、トップウォータープラグを使った「トップチニングゲーム」を楽しむことができます。チニングと言えばワームを使った地味な釣りが基本となりますが、この時期だけは別。

ルアーの後ろをチヌが追尾し、バコン!と水面を割るようにバイトしてくる・・・もうね、アドレナリン出まくりです。

 

やり方は簡単!「RAポップ(詳細→RAポップ)」のようなチヌトップ用ルアーを使い、ポコ、ポコとロッドアクションを付けながら水面を引いてくるだけ。食い気のある血気盛んなチヌがそこにいれば、一発で食ってきますよ!

ただし、トップチニングは「水深の浅い場所」限定の釣りとなるため、水深が1m程度(深くても2mほど)の場所で、なおかつチヌの魚影が濃い場所を探し出し、楽しむようにして下さいね!

チニングの基礎知識

さて、ここまででチニングで揃えるべき仕掛けについてのお話は終了ですが、続いて【チニングの基礎】的な部分についてお話していきたいと思います。どれだけ良い仕掛けを揃えても、それを活かす場がなければ意味を持ちませんからね。

書いてあること
  • チニングを楽しむ時期
  • チニングを楽しむ時間帯
  • チニングの場所選び

では、一つずつ簡潔に見ていきましょう。

どの季節が釣れやすい?チニングを楽しむ時期はいつ?

チニングは釣れやすい時期と釣れにくい時期がハッキリと分かれており、コンスタントに釣果を伸ばすには言うまでもなく「釣れやすい時期」に釣行する必要性が出てきます。

極端なことを言うと「チヌは一年中狙える魚」ではあるのですが、どうせなら釣れる時期に釣行し、なるべく多くのチヌをゲットできたほうが嬉しいですし、楽しいですよね?

 

では「チヌは一体どの時期に良く釣れるんだよ?」という話ですが、まず候補から外すのは寒さ厳しい「冬」の季節です。凍えるような寒さが続く冬の季節は海の中も冷え切っており、チヌはより水温が安定している深場に落ちる傾向にありますし、いたとしても低活性で中々口を使わないことが多いでしょう。よって、冬は除外します(もちろん冬でも釣れますけどね、難易度的なお話です)

反対に暑さ厳しくなる夏の季節ですが、こちらは「トップチニング」と呼ばれるトップウォータープラグを使うチニングが最盛期を迎え、場所によってはバコバコチヌが釣れることもあるほどイージーな季節です。ですので、近くにトップチニングを楽しめるような場所(水深が浅くチヌの魚影が濃い場所)があるのなら、夏の時期にチニングを楽しむのもありでしょう。

 

で、残った「春」「秋」の時期ですが、両者共に水温が安定しており、非常にチニングに適した季節だと言えますので、敢えて季節を限定してチニングを楽しむのであれば、春か秋の時期に楽しむのがベストです。(ただし、秋は水温低下に注意)

特に春はチヌの「乗っ込みシーズン」であり、つまりチヌが産卵のための体力補充のために荒食いをする季節であり、一年の中で最も良く釣れる時期となっています。大型が出やすいのもこの時期の特徴なので、ぜひ狙ってみて下さいね。

昼、夜、どの時間帯がベストなのか?

極端に言うと、チヌは24時間いつでも狙うことができる魚なのですが、どちらかというと「夜」の時間帯のほうが良く釣れる傾向にありますので、特に初心者の方はナイトゲームでのチニングから始めてみてはどうでしょうか?

というのも、チヌは本来警戒心が凄く高い魚ですので、昼の時間帯はルアーに警戒し中々口を使ってくれないんですよ。チヌからルアーの姿が丸見えですからね、どうしても釣り難くなります。

 

夜が更け暗くなる時間帯になると、チヌの警戒心が解け浅場まで姿を現すことが多くなります。昼は人間や鳥に警戒していたチヌが一気に動き出し、視認性も悪くなることからルアーへの警戒心も徐々に薄れ、反応が良くなってくるんですね。

昼はちょっとしたアタリもなかった場所でも、夜になるとアタリが連発する・・・ということが多いので、やはりチニングを楽しむメインの時間帯としては「夜」がベストだと言えるでしょう。

 

また、(どの釣りでもそうですが)「まずめ」の時間帯はチニングにとってもゴールデンタイムとなります。まずめとは薄暗い時間帯を指すことばであり、夕方→夜、夜→朝に切り替わるタイミングのことで、この時間帯は魚の活性が高くなりやすいんですよ(その原因は諸説あり)

そのため、釣行スケジュールを組むときはなるべく「まずめ」の時間帯を組み込むようにし、ゴールデンタイムを逃さないよう釣行するようにしておくことをおすすめします。

水深が浅い場所を攻める!チニングの場所選びアレコレ

チヌは海水も汽水域も両対応している地力の強い魚なので、案外どこにでもいる魚なのですが、チニングを楽しむときはできる限り「水深の浅い場所」で楽しむのが基本です。水深が深くなるとルアーの操作性が悪くなりますし、チヌが分散してしまい居場所の特定が困難となりますからね。

チヌは水深が1mを切るような場所でも平気な顔で生息している魚なので「こんなところで魚が釣れるはずがない」そんな先入観は明後日の方向に向けて投げ捨てちゃいましょう。

 

具体的なチニングを楽しむための場所ですが、「小規模河川」「小規模運河」などが一番適していると考えています。小場所であればチヌが挟範囲にギュッと集まっていることが多く、どこにチヌがいるのか・・・を予測しやすいですからね。逆に大場所になるとチヌが分散してしまい、どこにどうキャストすれば良いのかが分からなくなっちゃうんですよ。

もちろん大型河川や外海に面した場所でチニングを楽しむことは可能ですが、「より釣れる可能性を高めたい・・・」そんなときは【狭い範囲にチヌが集中している場所】を目安にチニングを楽しむことをおすすめします。

チニングの釣り方

さて、最後にチニングを楽しむための「釣り方」に関する部分についてお話していこうと思います。なんとなくチヌって「釣るのが難しい・・・」とか「中々釣れない・・・」とか、そんなイメージを持たれがちな釣りではありますが、全然そんなことないですからね。

むしろ「簡単」な部類に入る釣りだと思っています。

 

ただ、言うまでもなく「正しい釣り方」を知らないことには釣れるものの釣れなくなってしまいますので、ここで基本的なチニングの釣り方についてまとめていこうと思うので、ぜひ参考にして頂ければと思います。

書いてあること
  • ナイトゲームはずる引きで攻める
  • 昼はリアクションの釣りで攻める
  • ただ巻きだけでのチニング

ナイトゲームはボトムの【ズル引き】で攻める

まずはチニングのスタンダートとなる「ボトムのズル引き」ですが、これは文字通り「ワームを使い、底をズルズル引いてくる」釣り方です。底を這うように進む甲殻類をイメージしながら操作すればオッケー。

ボトムずる引きはデイゲームだとどうしても見切られやすくなってしまうため、基本的には「ナイトゲーム」で使う戦略だと考えておくのが無難で、できる限り「根の少ない場所」で実践するようにして下さい。根の多い場所ですると高確率で根掛かりしてしまいますからね、注意が必要です。

 

ボトムズル引きのやり方は凄く簡単で、キャスト後ボトムまで沈め、コツコツとボトムを感じる程度のスピードで巻いてくればオッケー。ボトムのコツコツが感じられないときは巻きスピードが速くワームがボトムを切っていると考えられるため、徐々に巻きスピードを遅くし、調整していきましょう。

稀にステイを入れたほうが食い気が良くなることがありますが、どちらかと言うと巻き続けるほうがバイト率が高くなるんじゃないかな?と思っていますので、まずはステイを入れないズル引きから試し、ダメならステイを入れつつ様子をみる・・・そんな感じがおすすめです。(ズル引きで使うワームに関しては、先程お話した(ワームの選び方)の項を参考にどうぞ)

昼はリアクションで攻める!「ボトムワインド」のやり方

昼(デイゲーム)でのチニングを楽しむときは、ズル引きよりも「リアクションの釣り」で攻めるほうが結果が付いてくることが多くなります。昼の明るい時間帯はチヌの警戒心がMAXまで上昇していますからね、マッチザベイト要素の強いボトムのズル引きだと、どうしても効率が悪くなってしまうんですよ。

そこで有効的な釣り方となるのが「ボトムワインド」というテクニックで、ダートアクションでチヌの反射本能を刺激し、フォールで口を使わせる・・・というものです。

 

この釣り方はワームをエサに見立てて釣るのではなく、チヌの好奇心や闘争心を煽る釣り方となり、ワームをダートさせることでチヌに「こ、この野郎・・・」と感じさせ、フォール中に攻撃させる・・・所謂「リアクションバイト」狙いの釣りとなります。

魚には手がありませんからね、相手を攻撃するときは例外なく抑え込むように口でガツン!といっちゃうんですよ。特にチヌの活性が高いときは休憩する暇もないほどアタリが頻発することもあるので、デイチニングゲームを楽しむときは、ぜひやってみて下さいね。

 

やり方は簡単で、キャスト後ボトムまで着底させ、チョン、チョンと2回〜3回ほどロッドアクションを付け、その後カーブフォール(ラインテンションを掛けながら沈める)で着底させる。これを繰り返すだけ。

ボトムワインドを楽しむときは「ダート専用ジグヘッド」と「ダート専用ワーム」が必要となるので、先程「チニングで使うワームの項」で紹介したものを使い、楽しむようにして下さい。

ただ巻きだけでチヌを釣るのは難しい?

チニングってズル引きやボトムワインドなど、なんとなくややこしい釣り方をすることがメインとなる釣りなのですが、「もっとシンプルに、ただ巻きだけで釣ることはできないのか?」そう考える人も多いとは思います。

結論から言うと「ただ巻きだけでチヌを釣ることはできる」と言えるのですが、圧倒的にズル引きやボトムワインドのほうが簡単に釣れますので、敢えてただ巻きでチヌを狙う必要性はないんじゃないかな?というのが本音です。

 

チヌをバイブレーションで狙うとなると「バイブレーション」「ミノー」を使うことになりますが、このようなハードプラグに好反応を見せるときは決まって「チヌが小魚を捕食している」ときなので、「イワシなどの小魚が大量に入っていること」が前提条件となるんですね。

外海に面した場所であれば小魚ライクなチヌがメインとなることが多いですが、チニングのメインとなる小規模河川や運河帯などの汽水域では、どうしても甲殻類を捕食しているチヌが多くなるんですよ。そのため、小魚をイミテートしたハードプラグを使うよりは、甲殻類を模したワームでズル引きするほうが効率的だと言えるので、「敢えてただ巻きで狙う意味はないんじゃないかな?」というのが本音であり、結論です。

 

以上、長くなりましたがここでチニングの基礎、仕掛け、釣り方についてのまとめは終了です。ここでまとめたことをインプットして頂き実践することで高確率にチヌを釣ることができるとは思いますので、ぜひやってみて下さいね!

まとめ

チニングを全力で楽しもう!