釣りは場所選びが釣果の8割を決める・・・そんな言葉があるほどは釣りにおいて「場所選び」は大事な要素となりますが、当然メバリングにもその言葉が当てはまります。場所が悪ければマジで釣れませんからね、1匹も、そう、1匹のメバルも釣ることができません。
反面、メバルの魚影が濃く、狙うべきポイントを絞り込めている場合は一回の釣行で10匹、20匹ととんでもない数のメバルをゲットできることもありますので、メバルの釣果をコンスタントに求めるときは、道具よりテクニックより何より【場所選び】にスポットライトを当て、ストイックに考えていく必要性が出てきます。
そこで今回は「メバリングを楽しむ場所」について詳しくまとめていきたいと思いますのでぜひ参考までに。
メバリングで釣行するフィールドはここ!漁港、堤防、サーフ、テトラ、磯、ゴロタ、全ての特徴をまとめてみる
そもそもメバルはどのような場所に存在するのか?という話ですが、堤防や漁港などの身近にある場所から、磯やゴロタ浜など、敷居が高そうに感じるような場所まで・・・とにかくメバルという魚は、私たち釣り人が思っている以上に【身近な場所】に生息している魚です。
ちなみに、メバルは水温変化と共に生息場所を変えている(生息する水深を変えている)魚なので、時期によってはどの場所にも「メバルがいない・・・」ということも考えられます。この辺りについては「メバリングを楽しむための時期」のページで詳しくまとめていますので、よければそちらも読んでみて下さい。
では、メバリングを楽しむための場所について、漁港、堤防、テトラ、サーフ、磯、ゴロタ浜、それぞれを切り分け、より詳しく場所選びやその場所で楽しむためのコツについてまとめていきます。
最も手軽に釣りを楽しめる!漁港で楽々メバリングを楽しもう!
まず、釣りを楽しむにおいて最も手軽ば場所じゃない?と言える「漁港」でメバリングを楽しむときの話です。漁港とは文字通り漁船が多く停泊している港のことで、漁師さんの仕事場のことですね。
そんな漁港でメバリングを楽しむときに注意しておかなければいけないのが「漁師さんの仕事の邪魔をしない」「釣り禁止じゃないかを確認しておく」こと。
漁師さんの仕事を邪魔しないのはもちろんのこと、キャストミスによって漁船にルアーをぶつけてしまったり、ロープに根掛かりさせてしまったり・・・そのような点にも注意して下さいね。
また、近年釣り人のマナー悪化により「釣り禁止」とされている漁港が急速に増えています。非常に残念なことではありますが、これは心無い釣り人のせいであり文句を言うのは筋違いなので、必ず釣りをしていいかどうかを確認した後、釣りを楽しむようにして下さい。
漁港はサイズこそでないものの(〜20cmが大半で、場所によっては〜15cmがアベレージになることも)、数が釣れる傾向があり、なおかつ足場が良いため釣りに慣れていない初心者の方には最適です。
漁港でのメバリングでコンスタントに釣果を伸ばすコツとしては「常夜灯周りを攻める」ことですね。常夜灯の明かりに寄ったベイト(エサ)を食べにメバルが集まってくるため、そのメバルを狙い撃ちにする・・・そんな感じで攻めていきましょう。
釣りと言えばここ?堤防でメバルを狙うときのアレコレ
釣りを楽しむ場所で思いつくフィールドランキング1位に輝いている(予想)【堤防】ですが、もちろん堤防でもメバリングを楽しむことが可能です。ただし、人気のある堤防ともなると物凄い数の釣り人(特に家族連れ)が殺到することになるため、あまりに混雑している場合は避けたほうが良いんじゃないかな?とは思います。
堤防でメバリングを楽しむときに意識しておきたいのが、「メバルにとって住み心地の良い場所なのかどうか?」という点。メバルは「根魚」に分類される魚であり、身を潜める場所が多いエリアに数多く生息している魚ですので、底地が砂の場合などは、どうしても個体数が少なくなってしまうんですよ。
個体数が少ない=釣れる可能性が低くなると言う式が出来上がってしまうので、堤防でメバリングを楽しむときは必ず「メバリングの釣果がコンスタントに上がっている場所」を選ぶようにして下さい。堤防選びをミスすれば余裕のボウズを喰らいますからね、下調べ大事です。
また、堤防は足元から水面まで高さがあるケースが多く、ライフジャケットの着用はもちろんのこと、想定外の大物がHITしたとき用にランディングツールを用意しておくことをおすすめします。せっかくの大物を「ぬ、抜き上げられない・・・」となれば非常に勿体無いですし、恐らくその日はショックで床に付けなくなるでしょう。
広大な浜でメバルを狙う!サーフメバリングを楽しむときの色々
イメージが沸かない人も多いかもしれませんが、実は「サーフ(砂浜)」もメバリングの好ポイントとなっていることが多いんですよ。メバルのイメージって、ゴツゴツしているような場所で釣りをする・・・感じですもんね、サーフでメバルが釣れるなんて夢にも思っていない人も多いことでしょう。
「おいおい、メバルは身を隠せる場所がないとダメなんじゃないのかよ!」これはその通りで、永遠と砂地が続くようなサーフでのメバリングで、コンスタントにメバルの釣果を得ることは難しいです。
メバリングを楽しむためのサーフを選ぶときに意識したい点ですが「何かしらの障害物がある」「ブレイク(急に深くなっている場所がある)」この2点を考慮した上で、釣行するサーフを選んで貰えればと思います。
海藻や岩などが所々に点在するサーフは狙い目で、その際にメバルが定位し、通りかかるエサをバクっと捕食している傾向にあるのですよ。もちろん、そこへルアーを通してやると・・・結果は言うまでもないですよね?(余裕で釣れます)
また、サーフを選ぶときは「遠浅じゃないサーフ」をセレクトしたほうが良い傾向にあります。永遠と30cm〜50cmほどの浅瀬が続くサーフ・・・そんな場所はお世辞にもメバリング向けとは言えませんからね。
そこで大事なのが「ブレイク」の存在で、例えば手前10mは水深50cmほどなのに、一気に3mほど落ちている・・・そんな場所は有望です。そのブレイク沿いには沢山のベイトが集まりますし、メバルが身を寄せるポイントともなりますので、そのブレイクのラインを舐めるようにトレースしていくと・・・ガツン!です。
足元を狙う!テトラ帯でメバリングを楽しむときのコツ
足場が悪く釣りをし難い「テトラ帯」ですが、複雑に積み上げられたテトラの隙間はメバルにとって最高の隠れ家となり、非常に魚影の濃いポイントとなっています。ただし、足場が悪く転倒・落水の危険が常に付きまとってしまいますので、単独釣行は避け、釣りに慣れている人と同行するようにしておきましょう。
僕自身過去にテトラの隙間に落ちたことがありますし(怪我は大したことなかったのですが、大事な釣り竿とリールがバッキバキに壊れました)、実際に大怪我をした人を見たこともありますからね。滅茶苦茶危険です。
テトラ帯でメバリングを楽しむときのコツですが、一つの基本として「テトラの際を攻める」というものがあります。もちろん沖へ向かってキャストし巻いてくる・・・というのもありですが、テトラの際には沢山のメバルが付いていることが多いので、結果として効率的なんですよ。
メバルがいるかどうか分からない場所よりも、いる可能性が高い場所にキャストしたほうが確実ですもんね。テトラ際ギリギリにキャストし、スローに巻いてくると・・・グググっとHITします。
永遠の一級ポイント!磯でもメバリングを楽しめる!
磯場はメバルが身を潜める場所が限りなく沢山あるため、メバルの魚影が濃くメバリングを楽しむには打って付けの場所です。ただし、足場が悪くアクセスに難があることも多いため、釣り初心者の方は足を踏み入れないことをおすすめします(漁港や堤防などで経験値を積んでからいきましょう、まじで命が危険にさらされることになりますから)
磯でメバリングを楽しむときは、いつもより【強めのタックルセレクト】で挑むのがおすすめです。磯にはモンスター級のメバルが潜んでいることも多いですし、何よりパワー負けすることによる「根ズレ」が心配なんですよ。
磯のボトムは起伏に富んでいることが多く、HIT後に走られてしまうとラインが磯に擦れ、ラインブレイクしてしまうリスクが高くなります。せっかく掛けたメバルを逃してしまうことになりますし、海にラインとルアーというゴミを残してしまうことにもなるため、HIT後はゴリゴリ巻き上げ、メバルに主導権を与えないファイトを心がけることが大事です。
よって、いつもよりパワフルなタックルセッティングで挑み、パワーフルマックスなメバリングでメバルをいわしちゃいましょう!
大型メバルに期待!ゴロタ浜メバリング!
ゴロタ浜とは、大小異る岩がゴロゴロと転がっている浜のことで、もちろん海中には陸と同じように沢山の岩がゴロゴロ、ゴロゴロと集結しています。この大小沢山の岩の間にメバルが隠れており、そこを通るベイトフィッシュをパクっと食べているんですね。
ゴロタ浜は比較的水深の浅い場所が多く、個人的にメインフィールドとしている南大阪エリアでは水深が50cmほどしかないこともあるのですが、そのような水深が浅い場所であっても問題なくメバリングを楽しむことができますし、案外そのような場所にこそ大型メバルが潜んでいるものなので、「こんなところにメバルがいるはずねぇ・・・」そう思う場所であっても、果敢に攻めてみて下さい。
ただし、言うまでもなく根掛かりが増えますし、場所によっては飛距離が必要なケースもあるため、ジグ単の釣り(ジグヘッド+ワーム)ではなく「フロートリグ」を使う選択肢も用意しておくことをおすすめします。
ゴロタ浜でメバリングを楽しむときのコツですが、やはり「広範囲に攻める」ことが釣果を分ける鍵となります。ゴロタ浜のメバルは移動してエサを捕食すると言うよりは、ゴロタに身を潜めそこを通るエサを捕食している感じなので、何度も同じコースを通すのではなく、毎回違うコースを通すことでメバルとの接触機会が増え、結果として釣果に繋がる・・・ゴロタ浜メバリングのイメージとしてはこんな感じです。
メバリング初心者向けの場所はどこ?
さて、ここまででメバリングを楽しむための場所についての詳細についてお話してきましたが、「じゃあ、メバリング初心者に一番向いている場所はどこなの?」という点について、僕的な考え方をまとめていきたいと思います。
まず、メバリング初心者が考慮しておきたい点は「安全か」「数が釣れるか」この2点です。
初心者であっても上級者であっても「安全」に釣りを楽しむことは基本中の基本ではありますが、やはり始めたばかりの初心者の方って、どこにどのような危険が潜んでいるかを認識できていないケースが多いんです。上級者の方は経験がある分、危険に対しての危機意識がハッキリしていますからね。より安全な場所でメバリングを楽しんじゃいましょう。
後は、「コンスタントに数が釣れるか」という点。不思議な話、上級者に近づくほど「数なんて要らねぇ、俺はデカイの一匹釣るほうが良い」という人が多くなりますが、初心者の頃ってとにかく手応えが欲しいですよね?ほんとに釣れるんだ・・・みたいな。
この「安全に楽しめるか」「数を釣ることができるか」の2点を考慮し、メバリング初心者がセレクトすべき場所を照らし合わせてみると・・・やはり【漁港】が一番じゃないかな?とは思います。
漁港は足場が良く安全面でみれば最強レベルを誇りますし、メバルの魚影が濃く数釣りを楽しめる傾向にありますからね(サイズは出ませんが・・・)、ビギナーにとってこれ以上ないフィールドとなるでしょう。
数よりサイズを目指したい!メバリング中級者~上級者が釣行すべき場所
では逆に「俺は数なんていらない、大きなメバルだけを釣りたいんだ・・・」という、中級者〜上級者はどのような場所でメバリングを楽しむべきなのでしょうか?数だけを考えると漁港やテトラ帯がベストなのですが、サイズが欲しい!となると、どこへ釣行すれば良いのか?相当迷いますよね。
あくまで経験上での話にはなりますが、やはり漁港や堤防に比べると「磯」や「ゴロタ浜」のほうがサイズが伸びる傾向にありますし、時に(可能性は低いですが)30cmオーバーの尺メバルがHITすることもあるため、メバルのサイズアップをお求めの方は、ゴロタ浜や磯への釣行を考えてみましょう。
メバルが釣れている場所を探すときのコツまとめ
最後に、メバルが釣れている場所を探すコツについてですが、これに関しては「新鮮な情報を素早く得る」ことが非常に大事な要素となります。どれだけメバルがいる雰囲気を醸し出しているフィールドであっても、そこにメバルがいなければ釣ることは不可能ですからね。直近でメバルの釣果が上がっている場所へ釣行するのが一番です。
では、どのようにメバルが釣れている場所を探せば良いのか?という話ですが、僕の場合は「インターネットで検索する」「SNSで情報を得る」「釣り友達に教えてもらう」、この3点を組み合わせ、釣行場所を決めるようにしています。
まず「インターネットで検索する」方法ですが、ユーザー参加型釣果投稿サイトである「→カンパリ」を利用し調べることが多いですね。参加者がとても多く、非常に便利なサイトです。
また、SNS「インスタグラム(→ヤマグチのインスタグラムアカウントはコチラ)」で沢山の釣り人をフォローさせてもらい、毎日のように釣果情報を得ています。
一番手っ取り早いのが「友達と情報共有する」ことであり、より詳細な情報を手に入れることができるのでおすすめです。持つべきものは友・・・とはよく言ったものです。もちろん、情報を貰うだけではなく提供することをお忘れなく。
「釣り友達なんてそんなにいないよ・・・」という人もいるでしょうが、僕も釣りを始めたときは1人の釣り友達もいませんでしたからね。釣りをやっていく内にフィールドで出会った人と友達になったり、地元の友達を釣りに誘ったり・・・で、徐々に徐々に仲間と言える友達が増えていきましたので、今は「釣り友達がいない・・・」という人も、これから幾らでも作ることができるので、徐々に自分なりのネットワークを作り、情報共有できる輪を作っていきましょう。
以上、メバリングを楽しむときの場所選びについてのアレコレでした。ちなみに、メバリングで使う道具や基礎知識、基本的なテクニックなどを別ページで超詳しくお話していますので、よければ合わせてそちらもどうぞ。